「思考の整理学」① 朝飯前
今日は令和2年10月25日。
この本を読みました。
「思考の整理学(ワイド版)」(外山滋比古著/筑摩書房)
この本は1983年、筑摩書房より「ちくまセミナー」として
刊行され1986年にちくま文庫として刊行されたものの
ワイド版だそうです。
巻末には「2017年1月25日初版第一刷発行」とありました。
外山さんは今年の7月30日に96歳で亡くなっています。
追悼記事を読んで、この本を読みたくなったと思います。
印象に残った文章を引用します。
どうも朝の頭の方が、夜の頭よりも、優秀であるらしい。夜、さん
ざんてこずって、うまく行かなかった仕事があるとする。これはダ
メ。明日にしよう、と思う。心のどこかで、「きょうできることは
あすに延ばすな」ということわざが頭をかすめる。それをおさえて
寝てしまう。
朝になって、もう一度、挑んでみる。すると、どうだ。ゆうべは
あんなに手におえなかった問題が、するすると片づいてしまうでは
ないか。昨夜のことがまるで夢のようである。
(中略)
簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするため
に、本来は、決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできて
しまい、いかにも簡単そうに見える。知らない人間が、それを朝飯
前と呼んだのではあるまいか。どんなことでも、朝飯前にすれば、
さっさと片付く。朝の頭はそれだけ能率がいい。
(23p~24p)
朝飯前に仕事が効率的になる体験はずっとしてきました。
午前4時に起きて仕事をする習慣はずっとしていました。
こんな記事を思い出しました。
※ここでも道草 朝の4時から何をやっているんだ・・・(2007年8月7日投稿)
朝の4時から始まるニュースを見ていたら、
ジョージ・クルーニーのインタビューの様子が放映されていました。
視聴者に一言と言われてジョージ・クルーニーがこう言いました。
「4時から起きて、何をやっているんだ。寝なさい。」
笑えました。
でも当時は4時に起きて、ブログを書いたり、
学校の仕事をしていました。
この習慣が崩れたのが、この数カ月前のことです。
寝てから、なぜか午前1時半くらいに起きてしまいます。
そこで「起きたらすぐに動き出す」習性?で、
「森永 れん乳氷」をペロリ。
でも仕事に取り組めず、2度寝。
午前4時には起きられずに、6時過ぎに起きて大あわてで、
出勤の準備をする・・・そんな生活です。
午前4時に起きたとしても、眠たいのです。
何かやろうとしても手を出せずに、3度寝。
なぜ午前1時半に起きてしまうのか?
なぜ4時から活動できないのか?
心療内科で処方している薬のせいかな、
仕事のプレッシャーがこの頃強いので、心疲れている?
ところが、昨日から2日連続、
朝の4時前に快適に起きられました。
快調な朝です。
昨晩うとうと思ってうち始めたこの原稿は、
投稿欄に不具合が生じてうつことができませんでしたが、
今朝になってみると不具合は解消され、現在快適にうっています。
朝飯前で1本原稿が完成しそうです。
投稿欄も朝の方が調子がいいようです。
外山さんはこんなことも書いています。
おもしろいことに、朝の頭は楽天的であるらしい。前の晩に仕上げ
た文章があって、とてもこれではいけない。明日になってもう一度、
書き直しをしよう、などと思って寝る。一夜明けて、さっぱりした
頭で読み返してみると、まんざらでもないという気がしてくる。こ
れでよいことにしようと考えなおす。
感情的になって書いた手紙は、朝の頭で再考すると、落第するけれ
ども、すべてを拒むわけではない。いいところがあれば、素直に認
める大らかさもある。
(24p)
これも実体験があります。
夜遅くにうったブログの記事は、感情的なものになりやすいです。
朝になって読み直すと、「こんなことをうったんだ」と別人になった
自分が客観的に見ることがあります。
でもそれはそれでいいかと思うのです。
ここまで、すごく快調にうてました。
朝飯前です。まもなく午前5時。
再び午前4時から朝食の7時までの3時間が有効に使えたら、
ちょっとぎりぎりの生活に余裕が生まれると思います。
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