「永田鉄山 昭和陸軍『運命の男』」④ 「一日の戦費があれば、数カ月の平和を維持することができる」
今日は令和2年9月6日。
前記事に引き続き、
「永田鉄山 昭和陸軍『運命の男』」
(早坂隆著/文春新書)より引用します。
永田の信念は固い。皇道派の言動を永田は事あるごとに批判し、
過激な国家革新運動と、ソ連に対する「安易な開戦」を強く戒め
た。永田は言う。
「一日の戦費があれば、数カ月の平和を維持することができる」
永田は「将来の戦争は世界戦争になりやすい」「その惨禍は想
像にあまりある」勝利者の利益は、払った犠牲に及ぶべくもない
」と今後の戦争の形を予測。「国民は戦争による利益を求めては
ならない」「最後まで外交工作によって極力、戦争を避けなけれ
ばならない」と持論を披瀝した。
これこそが、彼の偽らざる戦争観であった。
総力戦の恐ろしさを知悉(ちしつ)している永田だからこそ、
万が一の備えはしつつも戦争を回避する道を懸命に探り、安易に
開戦を叫ぶ勢力を牽制したのである。それが軍人・永田の「国防」
であった。
(155~156p)
今日はPCの調子が悪く、
文章をうってもいきなり消えてしまうことが数回ありました。
うち直す気力が湧かないので、以上で引用を終えます。
この本を読んで、
永田鉄山は風化させてはいけない人だと思いました。
戦争へと突入していった日本ですが、
それを制御しようと頑張った人がいたことを
伝えていかなくてはと思います。
銅像を見に行きたいなあ。
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