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2020年9月 6日 (日)

「永田鉄山 昭和陸軍『運命の男』」④ 「一日の戦費があれば、数カ月の平和を維持することができる」

  

今日は令和2年9月6日。

  

前記事に引き続き、

「永田鉄山 昭和陸軍『運命の男』」

(早坂隆著/文春新書)より引用します。

  

 永田の信念は固い。皇道派の言動を永田は事あるごとに批判し、

過激な国家革新運動と、ソ連に対する「安易な開戦」を強く戒め

た。永田は言う。

「一日の戦費があれば、数カ月の平和を維持することができる」

 永田は「将来の戦争は世界戦争になりやすい」「その惨禍は想

像にあまりある」勝利者の利益は、払った犠牲に及ぶべくもない

」と今後の戦争の形を予測。「国民は戦争による利益を求めては

ならない」「最後まで外交工作によって極力、戦争を避けなけれ

ばならない」と持論を披瀝した。

 これこそが、彼の偽らざる戦争観であった。

 総力戦の恐ろしさを知悉(ちしつ)している永田だからこそ、

万が一の備えはしつつも戦争を回避する道を懸命に探り、安易に

開戦を叫ぶ勢力を牽制したのである。それが軍人・永田の「国防」

であった。

(155~156p)

 

今日はPCの調子が悪く、

文章をうってもいきなり消えてしまうことが数回ありました。

うち直す気力が湧かないので、以上で引用を終えます。

  

  

この本を読んで、

永田鉄山は風化させてはいけない人だと思いました。

戦争へと突入していった日本ですが、

それを制御しようと頑張った人がいたことを

伝えていかなくてはと思います。

  

銅像を見に行きたいなあ。

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