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2020年7月 3日 (金)

「目くじら社会の人間関係」① 日本人は「空気を読む」ことを要求されている

 

きょうは令和2年7月3日。

  

この本を読みました。

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「目くじら社会の人間関係」(佐藤直樹著/講談社+α新書) 

  

引用したい文章がたくさん。

  

 つまり近代以降の「世間」がやっかいなのは、比較的明瞭だった

「共同体の掟」とは異なり、またそのルールが法律のように明文化

されているわけではないから、「みんな」という、きわめてフワッ

とした不安定な基準に依拠しなければならなくなった点である。

 滝川(一廣)さんはいう。近代の「世間」においては〈「ここま

でなら規範に触れない」という安全域が不明確で、これが心理的な

負荷性を高め〉ており、〈「安全域」の客観的な基準ラインがない

ため、たえず互いにまわりの様子を窺い合いチェックし合うことで

心理的な安全感を得るほかない〉と。

 日本人がつねに「世間」の「空気を読む」ことを要求されるのは、

現在の「世間」の基準ラインがどうなっているのかを、その都度、

確認しておかなければならないからである。

(22p)

  

この本を読んでみて、いかに今の日本が生きづらい状況に

なっているのか見えてきました。

よく59年も生きてきたなと思います。

(4回も休職したけど)

心は疲れるよなあ。

  

  

 つまり、お中元のようなモノにせよ、モノとはいえないメールに

せよ、贈与を受けることは、それだけで心理的負担を伴う。これを

日本人は「義理」と呼ぶ。その心理的負担から逃れるためには、た

だちに「お返し」をするしかない。「お返し」によってのみ、やっ

とその心理的負担から解放されるのだ。メールのやり取りなどの贈

答行為が、往々にして「やめられない、止まらない」状態になるの

は、このためなのである。

(28~29p)

  

この局面では、それほど心の負担は感じていないかなと思います。

  

  

う~ん、今晩はここまで。

  

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