「目くじら社会の人間関係」③ 何か突き抜けた杭になってみたいな
今日は令和2年7月5日。
前記事に引き続き、
「目くじら社会の人間関係」(佐藤直樹著/講談社+α新書)
から引用していきます。
日本では「出る杭は打たれる」のかもしれない。しかし「出すぎ
た杭は打たれない」という言葉もある。いま必要なのは、この「出
過ぎた杭」になる勇気である。
(61p)
これは最近、この動画で同じ答えを聞きました。
YouTube: イチロー、「結婚はギャンブル」「嫌われるの⼤好きです」名言連発でみんなの悩みを解決! SMBC日興証券「おしえて!イチロー先生」
自分のやってきたことで、突き抜けたことってあるかな。
思い浮かびません。
これからでもいいので、何か突き抜けることをやってみたいなあ。
要するにニッポンという国は、第6章で詳しく触れるように、先
進工業国のうちで犯罪率は非常に低いが、自殺率は高いし、ギャン
ブル依存症も非常に多いのだ。きわめて治安がよく安全な国なのだ
が、おそらく人々のかかえるストレスは半端ではない。半端でない
から、ギャンブルに走ったり、自殺に追い込まれたりする。
(63p)
その第6章からの引用です。☟
現在、日本では年間2万2000人の自殺者がいる。
この数は殺人事件で死ぬ人間の数(年間約300人)よりも、交
通事故で死ぬ人間の数(年間約4000人)よりも、はるかに多い。
まさに後期近代に突入した「再埋め込み」の時代といえる1998
年に、自殺者数が3万人を超え、それが2011年まで続いた。少
し減っているとはいえ、日本の自殺率は、先進国のうちで最悪であ
る。(中略)
ところが犯罪率を国際比較すると、まったく逆の結果となる。
(中略)
先進国に限らず、日本はおそらく世界で一番安全で治安が良い国
である。
つまり日本は、危害のベクトルが、他人ではなく自分に向いてい
る。要するに、他人を殺す代わりに自分を殺す。アメリカなどはま
ったく逆で、自分を殺す代わりに他人を殺す。危害のベクトルが他
人に向かうのである。
(193~194p)
日本人は家庭で親から、「他人に迷惑をかけない人間になれ」と
いわれて育つ。これは「他人とは違う個性的な人間になれ」といわ
れて育つ西欧社会の家庭とは、まるで違う。
「他人に迷惑をかけない」ということは、法律に違反するような犯
罪行為をするなという意味ではない。犯罪行為にいたる以前の、「
世間」のルールを遵守せよという意味である。西欧社会においては、
「世間」が存在しないから、日本では「世間」のルールに反するよ
うな行為であっても抑止されない。ところが日本では、「世間」の
ルールに反する行為は強く抑制される。
きわめて強い自己コントロールが働くのだ。
(194p)
危害のベクトルが自分自身に向くというのは、
確かにそうだと思います。
それは日本独特のものなのですね。
自殺者の多さには驚きます。
どうにかしなければいけないことだと思います。
自分のことを客観視できる状況にしてあげるのがいいのですが、
心療内科に積極的に行って、
客観視できるまでの時間をかせぐのがいいと思います。
私は今回うまくいきました。
つづく
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