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2020年6月28日 (日)

フロントランナー 18人の子を育んだ「かあか」 その1

   

今日は令和2年6月28日。

  

2020年6月27日朝日新聞朝刊に参考になる記事がありました。

Epson361  

この記事本文をを引用していきます。

長いけどおつきあいください。

  

 「トマトはちゃんと食べた?」「食べてるよ!」「ねぇ、ごはん

にノリを巻いて!」「はい、どうぞ」

 フランクフルトに、トウモロコシ、トマト、卵焼き。彩り豊かな

おかずが並ぶ。みんながそろう日曜日のお昼ごはんは、風通しの良

いウッドデッキで。子どもたちがほおばる。元気いっぱいなそのさ

まを、「かあか」が優しく見守る。

 実の親と暮らせない子どもを育てて、35年が経った。迎え入れ

た子は18人。多くの子に何らかの障害があった。初めは偶然だっ

たが、今は「ハンディキャップのある子を育てたい」と行政側に伝

え、進んで受け入れている。

「何でって?大好きだから」

 ハンディのある子の成長はゆっくりで、足踏みしがちだ。だがふ

としたきっかけで、目を見張るほどグンと伸びるときがある。驚き、

心が震える瞬間。その喜びが、育てる自分に力を与えてくれる。「

もう、健常児じゃ物足りないくらいよ」

  

  

特別支援学級担任としては、そのグンと伸びるときを期待して、

毎日できることをしている気持ちです。

    

 

 自傷や他害行為があった子にはスキンシップを欠かさず、夜に自

分がトイレに行くときも、離れて怖がらぬようおぶって行った。心

が安定し、少しずつ言葉を発するようになった彼が「ひまわり・・

・」と口にしたときは、一面のヒマワリ畑に連れて行った。「可愛

がりすぎて悪いということはないの」

 原点には「子どもについて、彼が全てを教えてくれた」という最

初の里子「長男」の純平君(仮名)がいる。過酷な経験を経て施設

から来た純平君は、家ではいい子なのに学校では暴力を振るった。

里親以外を敵とみなして攻撃し、愛に飢えるがゆえに問題行動を繰

り返す。

  

 

キーワードは「スキンシップ」

教育としてやはりスキンシップは大事です。

周囲を敵とみなして攻撃してしまう気持ちは理解したい。

そのような心をほぐしてあげたいと思います。

  

  

「施設上がりだから」と責める大人たちの差別と偏見から守るため、

学校へ行かない選択をしたことが問題視された。施設に戻された純

平君の元に毎週末通って交流を続けたが、心の平穏を取り戻してや

ることはかなわなかった。17歳、バイク事故で急逝(きゅうせい)

した。

 虐待や経済的理由などで親と暮らせない子は、全国で約4万5千

人(2018年度末)。このうち、里親宅など家庭で育てられてい

るのは約7千人に過ぎない。

 「『家庭』のせいで傷つけられた子の心は、『家庭』でふっくら

させてあげないと」。不変の信条の前には、血のつながりもハンデ

ィキャップの有無も、関係ない。いま、6人いる子どもたちの「末

っ子」は5歳。彼が成人するまで、もちろん育てるつもりだ。

 「おかえり!おやつあるよ」。母の朗らかな声が、丘の上の家に

今日も響く。 文・岩本美帆 写真・福留庸友

  

  

「ふっくら」という表現が印象に残りました。

ふっくらさせてあげること・・・いいイメージです。

  

  

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