「ICTがより重要に」① 児童生徒全員に学校公式IDを配ること
今日は令和2年5月25日。
いい記事がありました。
今日(5月25日)朝日新聞朝刊です。
学校再開後 ICTがより重要に
オンライン学習 どう進めれば
限られた授業時間 効率化が必要
全員に公式IDを PCなくてもつながりやすく
これらの見出しを見て、
きっといいことが書いてあるぞと思いました。
予想が当たって、いい勉強になりました。
書き留めたいと思います。
新型コロナウイルスの影響による休校で、様々な形で「オンライ
ン学習」を模索する自治体が増えてきた。学校を再開した地域もあ
るが、第2波への対策も含め、今後、どういう形で進めるのがいい
のか。教育の情報化に詳しい国際大グローバル・コミュニケーショ
ン・センターの豊福晋平准教授(53)に聞いた。
---4月以前からオンライン学習をしている学校と、担任の顔
さえわからない学校。学校を再開した地域と、再開できない地域。
格差が出ている。
学校が再開されれば、もうICT(情報通信技術)は不要と思わ
れるかもしれないが、再開後はこれまで以上にICT活用が重要に
なる。例えば、学級の人数を半分にして授業を行う場合、教師は単
純に2倍の授業をこなせるか。都市部では、感染を恐れて登校しな
い「積極的な不登校」も増えるだろう。学習保障はどうするのか。
子どもも保護者も、学校とほとんどやりとりができていないこと
に、不安や不満を抱いている。一方、急きょの対応を迫られてきた
教師側のストレスも相当なものだ。再開した途端、授業時数の確保
のために詰め込みで土曜も夏休みも授業となれば、意欲は下がり、
保護者の反発も強くなる。
限られた授業時数を前提に、効率的かつ魅力的な学習を構成する
工夫が求められる。ICTはその貴重な手段になる。
---各地の教育委員会から相談を受け、まず学校公式IDの付
与を勧めたとか。
ICT教育には、端末、通信環境、公式ID、クラウド環境の四
つが必要。本格的なオンライン学習には、1人1台のノートパソコ
ンやタブレット端末が必須だ。文部科学省の「GIGAスクール構
想」は予定を前倒しし、今年度中に配備を終える。しかし、数百万
台規模の特需で、端末は準備にはそれなりに時間がかかる。「全て
が整うまで待つ」という姿勢では、貴重な時間を無駄にする。
休校措置の最初の1カ月で学校が困惑したのは、子どもや保護者
とのやりとりの手段を失ったことだった。オンライン学習そのもの
より、子どもや保護者の欲求が強いのは、学校、担任とのつながり
だ。
お勧めするのは、グーグルやマイクロソフトなどのクラウドサー
ビスを用いて、児童生徒全員に学校公式IDを配ること。公式ID
でメールやメッセンジャーなどの連絡応答手段を確保し、将来的に
はクラウドを学習にフル活用できる。教育機関向けに無償で提供さ
れ、神奈川県、東京都、奈良県、広島県、東京都豊島区などではす
でに取り組みが始まっている。
スマートフォンの利用率は、成人や高校生は9割を超え、中学生
でも約6割。パソコンがなくてもスマホで、環境が整わない家庭に
は端末やルーターを貸与すれば、日常の連絡や短時間のビデオ会議
には支障ない。大切なのは、児童生徒の孤独や不安を解消してメン
タルの安定をはかることと、学びへの動機づけを維持すること。連
絡応答と朝のホームルームだけでも大きな効果がある。
特にアンダーラインを引いた箇所は、喜んで読みました。
「その通り!」と思いました。
グーグルのアカウントを配付することは思いつき、
提案もしましたが、却下されました。
結果、公式IDが必要なのだと教えられました。
「大切なのは、児童生徒の孤独や不安を解消してメン
タルの安定をはかることと、学びへの動機づけを維持すること」
いい文章です。
第2波が来ても、この文章が基本です。
この記事はまだつづく。
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