「アナザーストーリーズ 東海村臨界事故」① 放射線によって染色体が破壊された
今日は令和2年5月5日。
以前は、「仕事が忙しいから本を読んでいる暇はない」
「本を読むのは諦めて、テレビ番組を見て勉強をしよう」
そう思っていましたし、そんなことをブログに書いたことも
あったと思います。
でも今回の休職で、読書のある生活にシフトしました。
時間は限られています。
読書の時間が増えた分、何かを減らさなくてはなりません。
それがテレビ番組を見る時間。
そしてテレビ番組のことをこのブログに書き留める時間です。
でもこの番組は書き留めたいと思いました。
2019年12月3日放映の「アナザーストーリーズ
東海村臨界事故 終わらない闘い」です。
1時間の番組ですが、その中の1/3を紹介します。
〇東海村臨界事故が起こったのは1999年9月30日だった。
〇ウラン濃縮作業が手作業で行われていた。
作業員は臨界の危険性について知らされずに作業をしていた。
※臨界=核分裂反応 放射線が放出される
〇臨界が起こって、青白い光が放たれ、2人の作業員は大量の
放射線を浴びた。
〇作業員の治療に当たったチームのリーダーが前川和彦さん(78歳)。
〇前川さんは東京大学医学部付属病院の医師だった。
作業員の大内久さん(当時35歳)は、
被曝3日目に前川さんのいる東京大学集中治療室に運びこまれた。
〇大内さんは妻と息子の3人家族。
〇大内さんの被爆量は、一般人の年間被曝限度量の2万倍。
〇大量の被爆をした大内さんだったが、意識があり会話もできた。
バイタルサイン(体温や呼吸数など)も正常だった。
〇「助けられるんじゃないか」「助けるぞ」と治療の手助けに入った
山口芳裕さん(杏林大学医学部付属病院医師)は思った。
しかし、こんなに大量に被曝した患者を診た医師は
誰もいなかった。
〇大内さんの染色体を見て、放射線の本当の恐さがわかる。
正常な人の染色体。☟ 1つのくびれがある。
〇被曝した患者(大内さん)の染色体
〇染色体は断ち切れたり、合わさったりしていた。
くびれが2つになったり、3つになっているものもあった。
〇染色体が放射線によって破壊されていた。
これが何を意味するか?
↓
〇人は遺伝子情報を持つ染色体によって新しい細胞を作りながら
生きている。
大内さんは新しい細胞を作れない体になっていた。
これはとても恐ろしいことです。
次の記事につづく。
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