「近松よろず始末処」② 難読漢字6
今日は令和2年3月21日。
前記事に引き続き、
「近松よろず始末処」(築山桂著/ポプラ社)
より。
見慣れない漢字がいくつも登場しました。
舞台が江戸時代のためでしょう。
破落戸
読みは「ごろつき」でした。
「ならずもの」とも読めるそうですが、
この本では「ごろつき」とふり仮名がふられていました。
何度も出てきましたが、最初に登場した時だけふり仮名あり。
そこを見逃していて、何と読むのだろうと思って調べました。
ちなみに初登場は次の文でした。
そのままのたれ死にしていれば、よくある哀れな破落戸の一生だ
った。
(8p)
訝る
そんなことを訝る暇もなかった。
(214p)
読みは「いぶか・る」
意味は「疑わしく思う」引用:コトバンク
この字、次のようにも使われていました。
一瞬、怪訝そうな顏をした番頭は・・・
(59P)
「怪訝」は「けげん」
これもあまり使わなくなった言い回しです。
諍い
近松とは諍いを起こしたくない。
(249P)
読みは「いさか・い」です。
意味を見ると、「言い争い。言い合い。また、けんか。」引用:コトバンク
ごんべんが付いているだけに、言い争いですね。
怯む
虎彦は思わず怯んだが・・・
(263P)
読みは「ひる・む」
意味は「おじけづいてしりごみする。気後れする。」
引用:コトバンク
嬲る
遊ぶ半分で嬲られ・・・
(258P)
この字は、初登場でもふり仮名が付いていなくて困りました。
読みは「なぶ・る」でした。
意味は「弱い立場の者などを、おもしろ半分に苦しめたり、
もてあそんだりする。/からかってばかにする。愚弄する。」
引用:コトバンク
躱す
とっさに身を躱す。
(287P)
これも読めませんでした。
調べたら、読みは「かわ・す」
意味は「ぶつからないように身を翻して避ける。」引用:コトバンク
漢字の勉強にもなった本でした。
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