「名鉄ディープ」① 「蒲郡」は「かまこおり」だった
今日は令和2年2月7日。
地元密着の本を読みました。
「名鉄沿線ディープなふしぎ発見」(小林克己著/
じっぴコンパクト新書)
地元の学校なら授業で使えそうな話が載っていました。
最初は最後の章に載っていた「蒲郡」の話。
本来の読み方ではない名称が、間違われたまま定着し、いつし
かそちらのほうが正式名称となってしまった面白いルーツを持
つのが蒲郡である。
(中略)
蒲郡の地名は、1886(明治19)年、「蒲形(かまがた)
」と「西郡(にしこおり)」が合併した際、新しい名を蒲形の
「蒲(かま)」と、「西郡」の「郡(こおり)」のそれぞれ一
字取ってつけたものだからだ。そのままの音にしたがえば、「
かまこおり」となる。
ではいつから「がまごおり」となったのか。それは1888(
明治21)年、国鉄蒲郡駅ができたときである。切符に駅名を
印字するにあたり、ローマ字表記の「K」と「G」を間違えて
しまった。そのため「KAMAKORI」とするところが、「
GAMAGORI」となり、駅長もそのまま「がまごおり」と
アナウンス。いつしか「がまごおり」が広く知られるようにな
ってしまったのだ。
その後「K」と「G」どちらが正しいかを巡って論争が起こっ
たそうだが、結局国鉄の影響力は覆せず、「がまごおり」で落
ち着いたという。
(172~173p)
知らなかったなあ。
不思議なのは「西郡」の「西」を使わずに「郡」を使ったこと。
普通は最初の文字を使いそうなものです。
「かまこおり」という読みは、言い辛いところがあるため、
濁音にはなりやすいと思います。
間違いではあっても「がまごおり」が言いやすかったので
生き残った可能性もあるなと思いました。
つづく
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