難読漢字「紙垂」「奢侈」
今日は令和2年1月16日。
植物のネタを2つ書きたいです。
その1。昨晩放映のクイズ「東大王」の難読オセロより。
☟ この漢字読めますか?
紙垂
ヒントは、正月に関係あります。
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答えは「しで」です。
「紙垂」って何かわかりますか。
念のため、紙垂の写真を転載します。
鏡餅のひらひらの紙の部分です。
紅白の時もあります。
注連縄(しめなわ)でも使われます。☟
そして「紙垂」で思い出すのが、シデコブシ。
なぜ「シデ」なのかわかりますよね。
その2。今日の朝日新聞朝刊の「天声人語」より。
サザンカとツバキの話題でした。
興味深い内容だったので、ここに書き留めておきます。
冬枯れの庭を濃い紅色の花で飾るツバキ。晩秋から咲くサザン
カと混同されることもままある。花が首からポトリと落ちれば
ツバキ、花びらが散るのがサザンカ。そんな見分け方をむかし
祖母に教わった▼「ツバキとサザンカはもともと近縁。交雑と
改良によって双方の特徴をあわせ持つものもあって園芸家でも
迷います」と話すのは国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の
青木隆浩准教授(50)。企画展「冬の華サザンカ」を26日
まで開催中だ▼ツバキを見ると、何とはなしに和装の女性を連
想する。「散り際が侍の首切りを思わせる」と嫌った人もいた
ようだ。それでも江戸時代を通じ、ツバキやサザンカは園芸植
物としてツツジやボタンと並ぶ爆発的な人気を博したという▼
華やかで人目を引くその花は、時に奢侈(しゃし)の象徴とも
目される。飢饉や一揆が頻発して幕府が引き締めると、表から
姿を消した。太平洋戦争中も伐採命令が出た。戦後には米国や
豪州などで流行し、日本でも人気が復活する。太平の世に愛さ
れ、世情が厳しい時には忘れられる。時代を映す鏡のような花
である▼ツバキから妖女を連想したのは漱石である。『草枕』
で主人公の洋画家が「人を釣り寄せて、しらぬ間に、嫣然(え
んぜん)たる毒を血管に吹く。欺かれたと悟った頃は既に遅い
(略)あの花の色は唯(ただ)の赤ではない」と論じた▼こち
ら想像力乏しく、妖女を思い浮かべたことはないが、寒さに耐
えて凛と咲くその姿には目を奪われる。いてつく朝に映える花
である。
この漢字が印象的でした。
奢侈
意味は「度をこえて贅沢なこと」
太平洋戦争中はツバキやサザンカは伐採命令が出たのですね。
もう社会科教師の血が沸々とした話です。
ツバキやサザンカが当たり前ではない時代が
あったことを知りました。
この2字熟語も認識しました。
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