教育先進国と日本の違い③若年学習のみと生涯学習
今日は令和元年11月16日。
前投稿に続いて
11月14日放映の「羽鳥慎一モーニングショー」より。
玉川徹さんと玉川大学大学院田坂広志名誉教授との対談です。
玉川:第3のポイントですけど、これはどうなりますか。
田坂:3番目はですね、あえていえば、若年学習から生涯学習ですね。
生涯学習という言葉は最近よく使われますけども、これをかなり
本気でやらないと非常に危ないと(思います)。
というのは、人生100年時代と言われるのは、
ありがたいことですけれども、問題は、一つの企業で
最初の人生が一つの区切りを迎える。そのあとですね、
単に最初の第一の人生で身につけたことだけでは、
全く通用しない社会がやってくるわけですね。
玉川:これから科学技術も加速度的に進歩していくとよく言われていて、
ということは、世の中が今以上のスピードでどんどん変わって
いくっていうことですね、これから。ということは、働き出して
からでも、どんどん新しい知識、新しい技能、新しい考え方を
学ばないと、要するに世の中についていけないということ
なんですかね。
田坂:まったくその通りですね。今までの日本というのは、どちらかと
いうと22~24歳くらいまで大学もしくは大学院で勉強すれば、
あとは社会に出てとにかく働きなさい、単線的だったわけですね。
教育先進国というのは、社会に出て何度でも大学に戻って勉強して
自分の能力を高めて、また社会に戻っていくということを
やるわけです。今の日本は残念ながら、例えば会社で
働いている最中に、ちょっと休職して、大学で勉強してきます
といっても、まず元の会社に戻ることがなかなか難しい。
浦島太郎みたいになってしまう例が多い。
ところが、教育先進国というのはそれを堂々と認めている。
ここでこのグラフが提示されました。
「大学入学者のうち25歳以上の割合」です。
赤字は教育先進国の北欧。
日本は? 実はこの段階では、日本は表示されていませんでした。
どれくらいだと思いますか?
田坂:日本の大学のキャンパスは、世界から見ると少し変わって
いるのは、ほとんど若者だけ。でも世界のキャンパスと
いうのは、結構、いろいろな年齢層が学んでいますね。
そういう社会を作らないと、日本という国は、教育後進国と
いうところから脱することは難しいと思いますね。
ここで先ほどのグラフが再び示され、日本の数字が示されました。
0%ではなかったです。1.9%。そんなことはないとは言えない
数字です。
田坂:仲間で集まって、みんなで知恵を出し合って、新しい問題を
発見して、その解決に向かって、世界中にあるいろいろな知識を
持ってきて活用するようなアクティブな知識の能力を
身につけなければならない。そうするとですね、今までの
大学の教育みたいなものでは全く太刀打ちできない、
その意味でもですね、新しい生涯学習の在り方、
どういう教育をするかということも、また大きな課題になってくると
思いますね。
以上で対談の映像は終了。
スタジオで玉川さんが発言します。
玉川:教育が後進国で、その国が先進国であり続けられるわけがないと
私は思うんですけど。どうですか、VTRを見て?
3人の方の意見も印象に残りました。
次の記事で書きます。
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