「吹雪く大地」①/南樺太に日本人の生活があった時代
今日は令和元年11月3日。
また本を読みました。
「吹雪く大地 ~新十津川物語7~」(川村たかし著/偕成社)
10巻完結の7巻まで読破です。
カラフトの知取(しりとり)町は十月にもなると、
雪が舞いはじめる。
(77p)
お話の舞台は、樺太まで広がっています。
「しりとり」という名前が面白いと思って気になりました。
調べてみたら、Wikipediaによると、「しるとる」でした。
昭和12年当時は日本の領地でした。
昭和20年にソ連に占拠され、現在ロシア連邦が
サハリン州マカロフとして実効支配しています。
今の世の中、マカロフまで飛んでいけます。
ここにかつて日本人の生活があったのですね。
この本には、樺太の地図も載っていました。
南樺太が日本だった時代。
この物語を読むことで、そのような時代があったことを
想像できました。
新十津川物語も7巻までくると、大河ドラマの雰囲気があり、
登場人物も多いです。
ありがたいことに、登場人物一覧のページがありました。
この中の花房千鳥が、兄からのプレゼントを、
栃谷あいに渡すシーン。
「お誕生日おめでとうって、兄貴からのお祝い。
ちょっとおくれたけどごめんなさいって。」
あいは思わず音をたてて息を吸った。思いがけなかったのである。
大正8年4月9日、あいは婆ンちゃのフキの家で生まれた。
ことしとおなじように、まだ平原の雪をためた早春のことだった。
(158p)
この文章を引用したのは、
栃谷あいと私が誕生日が同じだからです。
私も4月9日です。うれしくて引用しました。
つづく
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