「絵でわかる地球温暖化」③/キーリング曲線を知りました
今日は令和元年11月22日。
前投稿に引き続き、現在読書中の「絵でわかる地球温暖化」
(渡部雅浩著/講談社)より引用します。
温暖化問題の根底にある疑問の一つは、「大気中の二酸化炭素は
増えているのか?」ということです。今ではほとんどの人が答えを
知っていますが、この疑問に半世紀前から取り組んでいた科学者が
いました。米国スクリプス海洋研究所のチャールズ・キーリングです。
キーリングの観測の出発点は、ロスアンゼルスの大気汚染を測定する
ことだったそうですが、1958年からはよりグローバルな
二酸化炭素濃度の変化を検出するために、都市の影響を受けにくい
ハワイ島マウナロア山頂(標高4169m)の観測点で
二酸化炭素濃度の観測を開始しました。この観測プロジェクトは後に
息子のラルフ・キーリングに引き継がれ、現在に至るまで続けられています。
キーリングらによる観測結果を図4.1(省略)に示します。
二酸化炭素は、大気中で混ざりやすい物質なので、このグラフーー今では
キーリング曲線(Keeling curve)と呼ばれていますーーが、大気中の
二酸化炭素が増えていることの明白な証拠です。ちなみに、産業革命前の
1850年頃の二酸化炭素濃度は285ppm程度だったと考えられますが、
キーリングが測定を始めた時点で既に310ppmを超えていました。
そして2013年には、ついに400ppmを突破したというニュースが
世界中で流れました。
(62~63p)
キーリング曲線はウェブ上で見ることができました。
ここで動画を見ることもできました。
☝ これがキーリング曲線です。(動画の写真)
下の年代が見えにくくなっています。1番左が1960年で、
5年ごとに縦線が入ってます。1番右の表示は2015年です。
2013年に400ppmを記録したことが示されています。
グラフがジグザグになっていることについて、「絵でわかる
地球温暖化」の説明を引用します。
キーリング曲線には、長期の増加傾向のほかに1年のサイクル
(初夏に高く、晩秋に低い)が現れている。これは、北半球で
草木が茂る時期に光合成で二酸化炭素が吸収され、秋には草木が
枯れて光合成が減る、という季節性がやや遅れて観測された
ものである。 (63p)
今日、初めて知った曲線です。
このようにジグザグで増えてきたのですね。
※関連:ここでも道草 「温暖化」をどう考えるか②/0.8℃気温を上げた容疑者(2019年11月7日投稿)
☝ だいぶ前に勉強したように思えましたが、2週間前だったんだ。
温暖化の勉強、頑張っています。
人前で自分の意見が語れるようになりたいですね。
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