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2019年10月20日 (日)

ICAN事務局長ベアトリス・フィンさんのあいさつ

 

今日は令和元年10月20日。

  

前投稿に引き続き、昨日19日の朝日新聞朝刊の記事の写真です。

Epson110

この記事の中に出てくる核兵器禁止条約について調べます。

コトバンク 知恵蔵mini

☝ ここから引用します。

  

核兵器の使用や保有などを法的に禁止する国際条約。

核兵器は非人道的で違法なものであると明示し、

加盟国に核兵器の開発、保有、実験、使用だけでなく、

核兵器を使用すると威嚇する行為も禁じている。

2017年3月から米ニューヨークの国連本部で

制定に向けた交渉が行われ、同年7月、

交渉会議に出席した124カ国中122カ国という

圧倒的多数の賛成により採択された。

条約は同年9月から署名手続きが開始され、

批准国数が50カ国に達してから90日後に発効する。

100カ国以上が加盟する見通しだが、

条約交渉に参加しなかった核保有国の米英仏は

署名の意思がないことを表明し、

米国の同盟国である日本も同調する姿勢を示している。   

   

社会科教師としては恥ずかしながら

この条約のことを知りませんでした。

ICAN(アイキャン/核兵器廃絶国際キャンペーン)の

事務局長ベアトリス・フィン氏のことも知りませんでした。

そこで、次の動画を見ることにしました。


YouTube: ベアトリス・フィン 「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN〈アイキャン〉)事務局長 会見  2018.1.16

聞き書きに挑戦。

ベアトリス・フィンさんの冒頭のあいさつです。約16分間。

Photo

  

皆さん、お集まりくださりありがとうございます。

日本記者クラブにも感謝いたします。

東京に来られてうれしく思います。

日本で3つ目の都市になります。

明日は少しは自由時間がいただけるというので、

東京を見て回れると思います。

世界のどこよりも核兵器がどういうものなのか、

一番よくわかっている広島、長崎を訪問してきました。

大変光栄でした。

  

私が得た最大の印象ですけど、日本人は核兵器の代償を

よくわかっている。

だからこそ、核兵器の廃絶をわかっている。

  

今回、私がお話をさせていただいた方々は、

世界中のどこであってももう”被爆者”を出してはいけないと

おっしゃっていました。

  

2つの都市(広島・長崎)は、

あまりにひどい苦痛と破壊を経験しました。

しかし、2つの都市は、希望と決意にみなぎっている印象を

受けました。

絶対に核戦争は防ぐ、起こさないということです。

ですから広島と長崎は、希望の都市と言えます。

  

核兵器によってもたらされた灰塵(かいじん)の中から、

2つの都市は立ち上がって、今や世界にとっての

希望の灯(ともしび)となっていると言えましょう。

私自身のそうあってほしいと思います。

核兵器を廃絶していく灯になってほしいと思います。

  

先ほど私は政府の代表と政党の代表の方々との

話し合いの場をもたせてもらいました。

開かれた状態で、政府の代表や市民社会の代表とも

対話をもつということが、まさに民主主義の基盤と言えましょう。

日本の政府も努力を続けていただいて、

日本の国民と世界の人々にとっても、最善の結果が出るように、

ICANとしても頑張りたいと思います。

  

日本は核軍縮において世界のリーダーになりうる

大きな機会がありうると思います。

日本は唯一核戦争の被害を受けた国なので、

他の国よりも、模範となりうる国だと思います。

  

直接安倍総理にこのことを伝えることができなかったのは

残念でしたが、日本の政府の代表の人に話せてよかったです。

私が伝えたいのは、日本が世界の中ではずれものになる

可能性があるということです。

核兵器禁止条約に日本が加わらなかったからです。

  

私は、日本の政府、各政党が、核兵器禁止条約に参加することを

求めたいと思っています。

と言いますのも、広島や長崎が体現している価値観と、

日本の政府がやっていることに、大きな隔たりがあるからです。

この隔たり(ギャップ)はぜひ埋めてもらいたい。  

   

日本政府は、世界のどの国の政府よりも核戦争の

帰結をわかっているはすです。

それなのに、日本の政府は、核を利用しようという

陣営に組してしまっている。

  

日本政府は核の抑止ではなくて、拡散を促進してしまい、

核の傘の下にいる国々とともに、

核兵器の使用に近づけてしまっている。

  

核兵器禁止条約に最善の形で加わってほしい。

同盟国のアメリカにも働きかけてほしい。

日本の国会では、どのような選択で条約に加われるか

議論してほしい。

  

ノルウェー、イタリア、スウェーデン、スイスなどでは、

すでにそのようなことを始めると言っている。

日本でもぜひ加わるための、調査委員会をもってほしい。

  

日本の政府、政党の代表の方と話していると、

一部の人は懸念を持っていました。

もし日本が条約に参加すると、軍事同盟を結んでいる国との間に

障害をきたすのではないかと。

しかしながら、私はこう思っています。

日本がたとえこの条約に入ろうとも、

例えばアメリカとの軍事同盟を損なうことにはならない。

   

日本がやらなくてはいけないのは、核兵器を使用しない、

核兵器を使用すると威嚇しないことです。

それに関する条約を順守することです。

 

核兵器の問題は、緊急性を帯びています。

なぜならば、海の向こうの北朝鮮の核兵器の脅威が、

日本には迫っているからです。

  

日本は行動をとらなくてはならない。

リーダーシップを発揮しなければなりません。

東京都民の皆さん、日本の国民の皆さんが、

ぜひとも政府に求めなくてはなりません。

そのことを世界は必要としています。

  

日本はこのことにつて、道義的権威になれると思っています。

そのためにはまず、安倍総理がこの条約に入ることです。

 

ありがとうございました。

それでは皆さんの質問を受けます。

 

以上です。

疲れた!でも聞き書きしたい発言でした。 

 

  

 

 

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