「がんになって良かった」その2/前向きにとらえようとして出た言葉
今日は令和元年9月20日。
前投稿に引き続き、9月16日に放映された
「ひとモノガタリ ”がんになって良かった”と
言いたい ~京大生のSNS闘病記~」の
読み物化をしていきます。
〇山口さんは次のように思った。
山口:がんになってしまった以上、
がんでない自分はもう存在しない。
だから僕はがんになってしまった以上は
がんである自分を肯定して、
がんっていうものも肯定して生きている。
生き延びることができるのであれば、
病になるのは必ずしも悪いことだけじゃない。
〇がんになったことを前向きにとらえようとして、
思わず出てきたのが、「癌になって良かった」であった。
〇この発信に対して、さまざまな意見が届いた。
その中でチヨちゃんから「がんになって良かったなんて、
間違っても押しつけないでほしい」という声が届く。
〇取材陣は、チヨちゃんこと青田チヨ子さんのもとに向かう。
〇青田さんは、2018年に白血病を診断される。
「押し付けないで」は、入退院を繰り返す中で出てきた言葉。
青田さんは次のように言う。
青田:がんになって出会えた人もたくさんいますし、
みなさんに優しい気持ちをいただいたのはあるんですけれど、
失うものが私はあまりに多かったので、
がんになって良かったとは私は言えない。
〇青田さんは、勤めていた会社をやめ、友人と出かける機会も
めっきり減った。最もつらかったのは医者から「妊娠は難しい」
と言われたこと。
〇青田さんは、SNSでマンガを発信している。
「ある日、ガン患者になりました」
〇フツーでいいのにそれができないことを残念がる青田さん。
〇自分のために書き始めたマンガであったが、励ましの言葉が
次々に届くようになる。
青田さんは今、その声が聞きたくてマンガを描き続けていると言う。
青田:「大丈夫だった?」「お疲れ」とか言ってもらったり、
「痛いよね」とかあるだけで気持ちが楽になります。
辛い思いを励ましてほしいという気持ちもありますし、
みんなに伝えたい気持ちがあります。
〇青田さんにとって、SNSは一方的な発信ではなく、
病気と闘う勇気をもらう場へと変わっていました。
「かわいそう」と思われることに対しては、小林麻央さんも、
山口雄也さんも、そう思われたくないと思っています。
肯定的に生きたいという思いから「がんになって良かった」が
出たことはよくわかりました。
実はこの言葉について、他の角度から分析した人がいました。
それも納得です。あとで書きます。
青田さんに限らずですが、応援の言葉、共感の言葉に対しては、
すごく素直に喜んでいます。
傍から、どう声掛けしていいのか迷いますが、
彼らの素直な喜びを見ると、こちらも素直に応援したり、
共感していいんだと思いました。
後で、山口さんの発言の中にもありますが、
応援の言葉、共感の言葉を伝え合うことが、
支え合うことになっていくのだと思います。
応援の言葉、共感の言葉は、巡り巡って自分に戻ってくるのです。
そんなことも実感できた番組でした。
つづく
コメント