「石狩平野」を楽しむ/「黝んだ」「二進も三進も」「経木」
今日は令和元年8月27日。
本「石狩平野」(船山馨著/河出書房)を
読み始めました。
※ここでも道草 北海道開拓の小説「石狩平野」「石狩川」(2019年8月22日投稿)
1967年発行の本。
今どきの本とは違います。
字が小さく、1ページに字がギッシリ。
そして漢字が難しい。
読みだしてすぐに読めない漢字が登場。
皆さん、読めますか? ☟
低い家並みの背後にうねっている黝んだ丘陵を眺めて、
北の開拓地の遅い春に不安げな眼もある。(4p)
「黝んだ」は読めませんでした。
調べたら、「くろずんだ」でした。
予想がついたのもありました。☟
このまま小樽にいたのでは、二進も三進もゆかなくなるのは
目に見えていたが、そうかといって、・・・・ (11p)
そうか、「にっちもさっちも」はこういう風に漢字を
書くのだと感心しながら読みました。
以前見た覚えはうっすらありますが、
少なくとも最近は見たことがありません。
三本木でいつもの通り餅を仕入れると、
鶴代はおばあさんからべつに綺麗な経木を貰って、
かたちがよくて餡の多そうなのを五個えらんで、
丁寧に包んだ。 (12p)
この文章も厄介です。
「餡」は「あんこ」のことでしょう。
前後の文章から、思い出しました。
「経木」がわかりません。
調べました。
読み方は「きょうぎ」
どんなものかは写真がいいでしょう。☟
木の薄皮で作った包装材です。
これを「経木」と言うのですね。
近年はビニール袋の普及により使用量が激減。
しかし最近、通気性や殺菌性に優れていること、
使用後は焼却や堆肥化バイオマス利用ができ
環境に優しいとして再び脚光を浴びている。
引用:Wikipedia
これから目にすることが増えるかな。
50年前の本は、今時の本とは大違いです。
教養があったんだろうなあ、昔の人は。
あせらずに読んで、この記事のように発見を楽しみたい。
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