ひとつ実行 「地球図」を読みました
今日は令和元年7月17日。
ヨワン榎(エノキ)は伴天連(ばてれん)ヨワン・バッチィスタ・
シロオテの墓標である。切支丹(きりしたん)屋敷の裏門を
くぐってすぐ右手にそれがあった。いまから二百年ほどむかしに、
シロオテはこの切支丹屋敷の牢のなかで死んだ。彼のしかばねは、
屋敷の庭の片隅にうずめられ、ひとりの風流な奉行がそこに
一本の榎を植えた。榎は根を張り枝をひろげた。
としを経て大木になり、ヨワン榎とうたわれた。
この文章は、新潮文庫の「晩年」(太宰治著)の中に
収められている短編作品「地球図」の冒頭です。
この作品を読みたいと思った理由は、
☟ この記事の中で書きました。
※ここでも道草 「ヘウレーカ!僕はどこから」その4/DNAからイタリア人だとわかる(2019年7月3日投稿)
図書館で借りてきて、読みました。
全11ページの短い作品でしたので、すぐに読めました。
この冒頭の「ヨワン榎」は今もあるのか?
でも骨が発掘されているから、もう榎はないのか?
など、この冒頭を読んで想像しました。
検索して調べましたが、どうも榎はもうないようです。
やっぱり実際に行って確かめたいですね。
調べていたら、驚きのサイトがありました。
何と、ここで ☟ 「地球図」全文を読むことができました。
青空文庫の趣旨を次のサイトから引用します。
青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、
図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」
とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に
電子化した上で揃えています。(中略)
多くの人に、快適に作品を味わい、自由にファイルを使ってもらうことは、
この場を整えている私たちの願いです。
どうか青空文庫を、活用してください。
ありがたいですね。
著作権について調べました。
☝ このサイトによると、著作権の保護期間の原則は、
著作者の死後70年までが原則だそうです。
太宰治は、1948年(昭和23年)6月13日に入水。
遺体は6月19日に発見されました。
2019-1948=71
71年前のことです。
保護期間を過ぎていました。
いい勉強ができました。
「読んでみたい」と7月3日に書いたことを
実行できました。
こうやって、できることから実行していきたい。
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