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2019年7月 1日 (月)

「ヘウレーカ!僕はどこから」その2/ミトコンドリアDNAで母系のつながりがわかる

  

今日は令和元年7月1日。

  

前投稿に引き続き、昨年の10月31日放映の

又吉直樹のヘウレーカ! 僕はどこから来たのですか?」より。

  

篠田謙一先生は、骨からDNAを取り出して研究しています。

 

Rimg2125

久々に見る細胞の図です。

核の中にDNAが入っています。

もう一つ、祖先をたどっていくのに重要な役わりをはたすのが、

ミトコンドリア。この中にもDNAが入っているそうです。

Rimg2126  

  

自分には父親と母親がいて、父親、母親にも、

かならず父親と母親がいました。

それをたどっていくと下のような図になります。

Rimg2070  

先ほどのミトコンドリアに含まれるDNAは、

母親から伝えられるDNAなのだそうです。

したがって、ずっと母系のつながりを

解き明かすことができるわけです。

Rimg2072  

すごいすごい!

つまり同じDNAを持っている人たちの分布が分かれば、

移動したルーツがわかるわけです。

  

  

Rimg2127 でも元々は少人数の人類から別れたわけで、

上の表のように、ミトコンドリアのDNAの系統図があります。

ものすごい量です。

 

篠田先生が言うには、LOというのが世界最初の

人類のミトコンドリアDNAだそうでだそうです。

そこから分岐して分岐して・・・・・分岐していきます。

この系統図から、おおもとのミトコンドリアDNAを

持つ人たちは、アフリカにいることが判明。

やはり人類の誕生はアフリカなのです。

  

21世紀になって、爆発的な技術革新によって、

DNAを簡単に読むことができるようになった」(篠田先生談)

  

DNAの解析からも、人類がアフリカ起源であることが

証明されたのです。

アジアの集団は、アフリカのL3という集団から別れた

MとNが起源になっています。(番組を見ていないとわけわからないですね。

すみません。でも続けます。自分の覚書です)

Rimg2129

Rimg2130

  

又吉さんはどうか。

又吉直樹さんの唾液から、

又吉さんのミトコンドリアのDNAが特定されました。

Rimg2131  

M7b1a1a1

 

それを系統図で表すとここ。☟

Rimg2132  

その次に、篠田先生が見せてくれたのが、

次の地図。☟

Rimg2133  

ナレーターの地図の説明がよかったです。

聞き書きします。

これは東アジアのたどり着いたミトコンドリアDNAの

グループが、どこで分岐したかを推定した図。

 

又吉さんのルーツはここ。☟

Rimg2134  

そうなると、又吉さんの母系のルーツの人たちは、

台湾・沖縄経由で移動したのかと思いきや、

篠田先生は次のように予想していました。

Rimg2136  

朝鮮半島経由でした。きっと何か根拠があるのでしょう。

篠田先生は次のような事も言っています。        

Rimg2141_2

☝ 日本列島には、旧石器時代から縄文時代にかけて

人類(ホモ・サピエンス)が3方向からやってきました。

弥生時代になってから、このあたり(青丸で囲われた場所)から、

稲作の技術を持った人たちが入ってきました。☟

Rimg2142

Rimg2143  

又吉さんの母系の祖先は、この青矢印で入ってきた人たちの

1人だというわけです。

DNAを解析することで、このようなことがわかるのですね。

 

ちなみに又吉さんの出身地は、奄美大島です。

 

  

今回は母系の話でしたが、次は父系の話です。

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