「インディアン」は差別用語?/「西部劇」は死語?
今日は12月16日。
地理の教科書「新編 新しい社会 地理」(東京書籍)の
85pから引用。
北アメリカにはもともと先住民が住んでいました。
しかし、15世紀以降、ヨーロッパの北西部や
イベリア半島から移民がやってきました。
移民は先住民の土地をうばって開拓を進め、
文化を持ちこみました。
違和感がありました。
「先住民」?
「インディアン」じゃないの?
「イヌイット」は教科書に載っていたけど、
「インディアン」は載っていないの?
そこでふと思いました。
もしかしたら、「インディアン」は差別用語となり、
教科書には載らなくなったのか。
調べることにしました。
う~ん、どうなんだろう?
決定的に「インディアン」は
差別用語とはなっていないように思えます。
次の見解が、今一番しっくりくるものです。
財団法人 愛知県国際交流協会「わたしたちの地球と未来 アメリカ合衆国」
「インディアン」あるいは「インディオ」は、
「インド人」のことと聞いていました。
上記の資料では「聖なる道を生きる人たち」という説があり、
初めて聞きました。
教科書としては「先住民」が無難だと思います。
そうそう、上記の教科書84pには次のように書いてありました。
(北アメリカ)大陸の南部や南東部、西インド諸島では、
温暖で雨の多い気候が見られ、
ハリケーンがたびたび大きな被害をもたらします。
ここで気になったのが「西インド諸島」
「インディアン」が差別用語ならば、
「西インド諸島」という地名も同じいわれなので
どうなのかと思います。
(いわれ=コロンブスがたどり着いた場所がインドと思った)
差別用語の難しいのは、言われた人たちがどう思ったかが
重要であるということ。
差別され馬鹿にされたように思えるような使われ方をしてきたなら、
差別用語だと思います。
「インディアン」にはそのような面があったのでしょうか。
そして「西インド諸島」には、そのイメージがないのでしょう。
「西インド諸島」の範囲 引用:Wikipedia
アメリカ合衆国のフロリダ半島南端、および、
メキシコのユカタン半島東端から、ベネズエラの北西部沿岸にかけて、
少なくとも7000の島、小島、岩礁、珊瑚礁が
カーブを描くようにして連なる。
前投稿で、映画「ラストマン・スタンディング」が
放映されることを書きました。
12月21日の午後1時から、BS放送で
映画「シャイアン」(1964年 アメリカ)が放映されます。
インディアンのシャイアン族と、アメリカ政府討伐軍との戦い。
西部劇です。
生徒たちに「西部劇」って知っているかと聞いたけど、
全く知りませんでした。信じられないけど、
「西部劇」が死語になりつつあることを感じました。
アメリカの歴史としてだけでなく、
人類の歴史として、先住民との争いは風化してはいけない歴史。
このような映画は、歴史を学ぶきっかけとして、
見ることを勧めたい。
西部劇は数多くあるけど、
かつて中学校の社会科の授業で
全て見せた映画がなつかしい↓
映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」(1990年 アメリカ)
この映画、よかった!
当時(1991年頃)、ビデオテープを購入して見せました。
値段を見て驚きました。
税込22000円!
おそらく2巻で22000円でしょうね。
それでも高価です。
よくぞ買ったなと当時に私に驚きます。
でもきっと生徒に見せたかったから買った映画です。
今も見せたい映画です。
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