ポンペイ9/アルファベットの歴史を少々勉強する
今日は7月26日。
昨晩は投稿できず。
朝は早く出勤し、晩は疲れてダウン。
大会引率でした。
県大会につながる大会で、昨日は勝ち上がり、
今日は準決勝・決勝。
あまり貢献できていないのが申し訳ないけど、
私は私のできることをしてきます。
今朝も早く出勤するけど、
1本は投稿しよう。
ポンペイの落書きのうち、
教育に関するところを引用します。
子どもたちは、今のような学校があったわけではないが、
人の集まる都市などでは、子どもたちに文字を教える場が
あったようです。
学習すべきことは「読み、書き、教える」であり、
それが初等教育のすべてであった。
だから、まずなによりアルファベットを学ぶことから
始まる。
最初は、アルファベットを順序どおりに習う。
私塾で学んだ文字を生徒たちはほかの場所で
練習する。
そのため、しばしば壁の下部に引っかいて
記した痕跡が残されている。
「ABCDEFGHIKLMNOPQRSTUX ロダヌス」
この落書きには、たまたま書き手の名前が
添えられている。
ロダヌス少年はYとZを書き忘れ、
きっと先生に叱られてしまう。
そんな劣等生を想像したくなる。
でも、ロダヌス少年は出来の悪い子で
あるわけではない。
この練習落書きはれっきとした正しいもの。
というのも、YとZとはそもそもラテン語の
アルファベットには入っていなかった。
この二文字はギリシア語を書き写すために
使用されるのであり、外国語の文字と見なされていた。
だから、この少年は習ったとおりに練習しただけである。
(ローマのアルファベットにはJ、Wはない)
(209~210p)
アルファベットの歴史も知ることができました。
興味をもったので、もう少し調べてみました。
引用します。
現在のラテンアルファベットの祖先はギリシャ文字、
さらにはフェニキア人の発明したフェニキア文字に
遡ることができます。
ご承知の通り「アルファベット」とはギリシャ文字の
最初の2文字「アルファ・ベータ」に由来。
日本語で五十音のことを「いろは」というのと
同じ発想ですね。
「ご承知」してませんでした。
勉強になりました。
ローマの時代にはJ、Wだけでなく、Uもなかったようです。
これらの文字は比較的新しく、中世まで「J」は「I」、
「U」は「V」と区別されていませんでした。
「BVLGARI(ブルガリ)」はわざと当時の表記法に従って
ブランド感(?)を出しています。
その後「I」、「U」は母音として、
「J」、「V」は子音として使われるように分化していきます。
発音記号の「j」の発音もそう考えると納得ですね。
「J」はイタリア語では「i lunga(イ・ルンガ=長いI)」
と呼ばれ、「I」から派生したことを示唆しています。
「W」は「U」または「V」を二つ重ねて作られた文字で、
英語の「double u(ダブリュー=二つのU)」に対して
フランス語では「double v(ドゥブル・ヴェ=二つのV)」、
イタリア語では「v doppia(ヴー・ドッピア=二つのV)」
と呼ばれ、「U」と「V」の区別が無かった頃を偲ばせます。
なるほど、なるほどです。
「ブルガリ」とは?
Wikipediaによると、次のように書いてありました。
ギリシャ系イタリア人のソティリオ・ブルガリが
1884年にイタリアのローマに創業した
高級宝飾品ブランドである。(中略)
企業としての商号は、「J」「W」「U」がなく、
かつ小文字もなかった古代アルファベットの表記法により
「BVLGARI」と表記される。
どこかで見たような気がする程度であって、
ほぼ知らなかったブランドです。
ちなみにこの時計の値段は?
¥16,059,600 (税込)でした。
「160万・・・?」と読み始めて、違うことに気がつきました。
さすが「高級」です。今まで知らないわけです。
そうか、W「ダブリュー」は「ダブル・ユー」の変形だったのですね。
コメント