「驚きももの木20世紀」その5/Come Fly with me
今日は2月4日。
前投稿に引き続き、
1993年10月29日放映の
「驚きももの木20世紀 チャレンジャー爆発」をここに書き留めます。
いよいよ打ち上げです。
番組の写真を並べます。
次の瞬間だ。
ナレーターの森本レオさんが、この大事故を伝えます。
ナレーター:高度1万6千メートルで起こった大事故。
一瞬の時を置いて、
現実の悲惨さが誰にも伝わった。
事態は最悪だった。
ひとつ、またひとつ、
チャレンジャー号の残骸が海に落ちていく。
肉親を、友人を目の前で失う。
観客席はどうにもならない悲鳴で埋まった。
だが、その中で1人、毅然としていた女性がいた。
オニヅカの母だった。
「泣かないで皆さん、泣かないで。
私は皆さんがいるから大丈夫。
どうか泣かないで」
エリスンさんが母に送った言葉を、弟さんが紹介してくれました。
ディスカバリー号成功後の渡されたものと思われます↓
お母さんへ
僕の夢を信じてくれたことに
多くの愛と感謝を込めて。
あなたの助けがなくては
これは成し遂げられなかった。
母さんい一緒に飛ぼうよ。
(Come Fly with me)
お母さんの証言。
息子がいないのは淋しいけれど
一人だけじゃなく
仲間6人と一緒に逝ったのだから
あの子は幸せ者ですよ。
ここで映像は終了。
その直後の三宅裕司さんの顔。
この顔は覚えていました。
チャレンジャー打ち上げから爆発までの大事故を見て、
そしてエリスンさんの言葉、お母さんの言葉を聞くと
この顔になってしまうのです。
目が奪われ、心も奪われてしまう映像なのです。
「強いなあ、お母さん」
三宅さんはそう言います。
立川志の輔が言います。
本当に、お母さんというのが最後まで
印象に残りますね。
もしあそこで、お母さんが、
「雑貨屋は私一人でやっていけるんだから、
あなたはあなたの夢を追いかけなさい」
と言わないで、
「あなたがいないとこの雑貨屋はやれないし、
私のそばを去らないで」
と言っておけば、ひょっとすると、
オニヅカさんは今、生きてはいるかもしれないけど、
その夢は一切何もできない、実現されていない。
周りの人の助けを受けて努力することで、夢は叶う。
この番組のテーマはここだと思います。
つづく
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