「最期の一手」とはどの一手?その2
今日は7月29日。
前投稿のつづき。
昨日は映画「聖の青春」を見ました。
この映画のクライマックスは、平成10年2月28日の村上聖さんと
羽生善治さんのラストの対局でした。
失敗の一手(落手)を重要視していました。
つまり映画は「最期の一手」を、この落手にしていたと思います。
ただ、「聖の青春~病気と闘いながら将棋日本一をめざした少年」
(大崎義生著/角川つばさ文庫版)
では、前投稿に引用したように、落手がどの駒をどこに打ったのかが
書いてありません。重要視していないのでしょうか?
しかし、この落手のあった対局時の村山さんの心身は
すごいことになっていました。
直前の2月13日に、名人位に挑戦できるA級に復帰して
喜びをあじわっていましたが、
2月19日に、手術で摘出した癌が再発していると宣告を受けていました。
そのことを誰にも相談せずに、村山さんは2月28日の羽生さんとの対局に
臨んだのです。壮絶な戦いだったと思います。
このような前提を知ると、「最期の一手」は「落手」のことだと思います。
竹原ピストルさんがどう考えたかわかりませんが、
私の中では、「最期の一手」は2月28日の対局の落手だと認定です。
この落手の実際の映像がありました。
このサイトが教えてくれました。
※あきさねゆうの荻窪サイクルヒット 映画『聖の青春』は、将棋ファンと将棋を知らない人では感想が異なると思った。【ネタバレあり】
YouTube: 1998年NHK杯決勝 村山聖人生最後の大局 vs羽生善治
落手のシーンを写真に撮りました。
残り時間を秒読みされて
あわてて「角」を置いたために、
「角」がゆがんでいます。
すぐに直しています。
この「7六角」が落手でした。
直後、詰まれて村山聖さんは負けています。
※映像では3月になっています。
2月28日に始まった対局が、翌日までもちこまれたということかな?
平成10年8月8日。村山聖さんは亡くなっています。
この対局から5ヶ月後です。
竹原ピストルさんの曲がきっかけで、
壮絶な人生を送った村山聖さんの人生を知ることができました。
今の健康な体で、もっといろいろなことをやり遂げたいと思いました。
また今日もいい日にしよう。動く。
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