シロツメグサはタネを落とさないことを知りました
今日は5月28日。
昨年の11月23日に放映された番組
「足元の小宇宙 絵本作家と見つける生命のドラマ」は面白かった。
この番組をきっかけに甲斐信枝さんの絵本を見るようになりました。
絵本「たねがとぶ」(甲斐信枝さく/福音館書店)
この本で今までの認識が違っていたことに気がつきました。
いろいろな草花がタネを飛ばす様子が描かれていました。
ムラサキケマン、アメリカフウロ、オオバコ、ナズナ、
そしてカタバミ。
カタバミは今日耕した学校の花壇で見かけました。
おさえたり、つついたり、ゆすったりすると
タネが飛び出していました。
ここでシロツメグサが登場。
引用します。
おや、この くさは
おさえても ゆらしても
さやが われないよ。
シロツメグサは、実が熟すと小さな花が下向きになることは、
ずっと以前から知っていました。
きっと下向きになってタネを落としていたのだと思っていました。
でもタネは下に落ちない。
どうなるのだろう?と思って次のページをめくりました。
そしたら花は地面にだんだん倒れ、花は地面に触れます。
タネは落ちるのではなくて、そっと置かれるのだそうです。
思い込みは怖いなあ。
そうだったのですね。
絵本「のげしとおひさま」(甲斐信枝さく/福音館書店)
カエルやアリ、チョウが自由に動いているのを見て
ぼくも自由に動きたいなあと思うノゲシ。
仲良しのおひさまに相談したら、
「わたしの光を一生懸命すいこんでいれば、
きっとどこかへ行けますよ」と教えてくれました。
言われた通り、日の光を浴びたノゲシ。
あるあさ、のげしは、
はなを ひらくことが できませんでした。
どうしたことか、はなびらが ほぐれないのです。
のげしは つぎの あさも、そのつぎの あさも、
はなを ひらくことが できませんでした。
そして、なんどめかの あさ、
ようやく はなを ひらいた のげしは、
びっくりぎょうてん。
「たいへん、はなびらが まっしろになっている」
この後、綿毛で自由に飛んでいくノゲシが描かれます。
ここではてな?と思いました。
ノゲシの花はタンポポのように、
一度開花して閉じ、実が熟したら再び開いて綿毛の姿になるのでは?
一度も開花せずに綿毛の姿にはならないと思うのです。
じっくり観察をしている甲斐さんが、
このことを見逃すはずがありません。
やっぱりお話を面白くするために、
少々脚色をしているのだと思います。
甲斐さんの本を読んで印象に残ったことを書きました。
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