テレビで勉強/シリアの「ホワイト・ヘルメット」
今日は3月21日。
テレビで勉強。
3月5日放映の「サンデーモーニング」より。
ドキュメンタリー映画「ホワイト・ヘルメット シリア民間防衛隊」が
米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したニュース。
「ホワイト・ヘルメット」について、番組で紹介してくれました。
「ホワイト・ヘルメット」
初めて聞きました。
①2013年結成 隊員2900人
②市民有志の救助隊
③82000人以上の命を救う
④トルコなどで訓練
⑤安価な白いヘルメット着用
⑥2016年ノーベル平和賞候補
「世界で最も危険な仕事」と言われています。
シリアで使われている「樽爆弾」
これについては、次のサイトを参考↓
※NAVERまとめ シリアで使われている恐怖の兵器「たる爆弾」とは?
このサイトで転載されていた図のさらに転載↓
「クラスター爆弾」
一つの爆弾から、多数の小型爆弾が飛び散り、
広範囲に被害を及ぼす爆弾。
ホワイト・ヘルメットは、空爆があるとすぐに現場に行って
救助を行うのですが、
そのホワイト・ヘルメットを狙って、再び空爆が行われます。
それを「ダブルアタック」と言うそうです。
このような攻撃のため、ホワイト・ヘルメットの死者数は、
130人以上なのだそうです。
現在のシリアの勢力分布図。
↑ホワイト・ヘルメットの活動区域が、オレンジ色の枠内。
反政府組織の勢力下のみです。
その理由は・・・
「アサド政権側の支配地域での活動が、
許可されていないから」とホワイト・ヘルメット側は
説明しています。
しかし、ホワイト・ヘルメットは、
反政府組織を支援する欧米諸国から資金援助を受けています。
したがって反政府勢力よりだと思われているところもあります。
シリア内戦は2011年3月から始まり、今に至っています。
その死者数は30万人超。
参考:ニューズウィーク日本版 「ホワイト・ヘルメット」をめぐる賛否。彼らは何者なのか?
このサイトから引用
「21世紀最悪の人道危機」と言われて久しい「シリア内戦」において、
「ホワイト・ヘルメット」と呼ばれるグループが、
欧米諸国や日本のメディアでにわかに注目を集めている。
ロシア・シリア両軍の攻撃に晒される「反体制派」支配地域で
人命救助を続ける彼らは、その勇敢さと無償の奉仕精神を
称賛される一方で、アル=カーイダの系譜を汲む
シャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)と
「結託」しているとの指摘も多い。
ホワイト・ヘルメットをめぐるこうした賛否両論は
どう捉えたら良いだろう?
このような文章で始まる報告でした。
そして最後にはこの文章↓
ホワイト・ヘルメットがロシア・シリア両軍の
激しい空爆に晒されるシリアで、
「地獄のなかの希望」として救援活動を続けていることは
厳然たる事実で、彼らの活動は称賛と支持に値する、
そう声を大にして言いたい。
しかし、こうした称賛や支持は、
彼らが「中立、不偏、人道」を体現していることを意味しない。
ホワイト・ヘルメットの支援国や言動は、
彼らが「反体制派」であることを示しており、
この事実を踏まえずに彼らを評価しようとすれば、
「シリア内戦」の実態を見誤ることになりかねない。
命を懸けた活動でも、片方のみの援助では、
相手側からは、敵のみを助ける反対派メンバーとされてしまう。
狙われてしまう。残念なことです。
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