ハッブルのこと その7/渦巻き星雲回転説
今日は2月4日。
久々ハッブルのことをまとめたいと思います。
昨年11月24日放映「コズミックフロント NEXT 宇宙の革命児!
エドウィン・ハッブル」の聞き書きが中心です。
ヴァン・マーネンの渦巻き星雲は
回転しているという説についてです。
1月29日の投稿で書いた聞き書きの続きです。
ナレーター:(ヴァン・)マーネンは、観測データから、
渦巻きは回転していると主張します。
計算では、およそ9万年で1周するペースです。
もし渦巻きが小さいものならば、問題は生じません。
しかし、カーチスが主張するように、
天の川銀河ぐらい大きいものだったら、外側の移動距離は、
とてつもなく長くなります。
たとえ光のスピードで回転したとしても、
9万年で3分の1しか移動できません。
だから渦巻きは、天の川銀河よりはるかに小さく、
近くにあるものだと考えたのです。
家政則:両方ともそれぞれ自分の説の根拠、
それぞれ正しいんです。
正しい根拠を言っているんですけど、
結局、決着がつかなかったのは、
渦巻き星雲の距離をきちんと測る方法がなかったので、
決着がつかなかったんですね。
その様子をハッブルは聞いて見ていて、
渦巻き星雲の距離を測れれば、
この論争に決着がつくということを
彼は認識していたんですね。
突然出てきた家正則さん。
次の本の著者です。
昨年出版された本です。
この本、インフルエンザで通った病院の待合室とか、
病床で読み切った本です。
この本を書いた人が、番組にも出ていました。
渦巻き星雲の回転って、スケールの大きな話でしょ。
回転していたとして、
回転は、中心がゆっくりでも、
だんだん外周に向かうにしたがって、
スピードは速くなっていく。
でも、渦巻き星雲が巨大だと考えると、
外周の距離がものすごく大きくなってしまう。
そのため、光速でも9万年で3分の1の距離しか進めない。
光速以上のものすごい速さで
回転しているわけがないというわけです。
番組の説明がすごくよくわかったけど、
スケールのでかさに驚かされました。
このようなことを100年前に考えていた人たちがいたのですね。
面白い。
つづく
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