「情熱大陸 磯田道史」その2/古文書を読めるということは・・・
今日は2月3日。
前投稿に引き続き、
1月22日放映の「情熱大陸 磯田道史」から聞き書き。
ナレーター:歴史には今を生きる人々の悩みを解決するヒントが
詰まっている。
それを伝えるのが、自分(=磯田さん)の使命だと考えている。
これは実践していて、番組「英雄の選択」のまとめの時には、
この内容に触れることが多いです。
ちなみに、1月12日の放映の「英雄の選択 直虎」ではこう言っています。
磯田:ぼく、やっぱりね、この人(=直虎)、
理不尽な時の過ごし方の名手だと思うんですよ。
やっぱり、人生も、組織体も、
いつも自分が勝てる要素を持っている時ばかりではなくて
むしろ弱かったり、ダメなときって、多いですよ。
その時、どう過ごすかっていうことが、本当、一番重要で、
いや、こんな状態、今川、続くはずがないと、一時のことだと、
夜明けの前が一番暗いだと、もうちょっとしたら、
確実に曙が来るってことを
ひたすら信じて処していった、凌(しの)いでいった。
戦闘力という武士にとって一番重要なものを、
男を殺されつくして失っていたところで、
どのように凌ぐか。
やっぱり、目の前のことに過ぎないと、
わりと明るく先の大局を読んでですね、
これから何を身に着けていったらいいのか、
考えたと思うんですよね。
戦闘力という点では、
この家はこれまで自分たちの谷を襲ってきていた
武田軍を配下に組み込んで、家柄、戦闘力、外交情報力、
三拍子揃った井伊家になって日本最大の譜代大名、
将来は35万石井伊家になっていくわけですよね。
だから、これで今、ちょっとつらいと思っている皆さん、
大河ドラマを見ながら、つらい時の凌ぎ方、学びましょう。
実践しているでしょ。
ナレーター:土器とお城が何より好きな少年に
運命的な出会いがおとずれる。
磯田家に残された古文書。
文字が整然と並ぶ様に心奪われたという。
専門の辞書を買い、文字を片っ端から覚えていった。
古文書を読めるということは、
昔のあらゆる漢字パターンを記憶しているということなのだ。
↑これが辞書
↑いろいろな漢字パターン
↑「可」にもいろいろあり
ナレーター:↑こんな文章も、新聞を読むのと同じような速さで
読めるという。
高校を卒業する頃には、すでに一線級の学者レベルになっている。
「古文書を読めるということは、
昔のあらゆる漢字パターンを記憶しているということなのだ。」
この台詞が印象に残りました。
そうか、だから読めないんだ。
そのパターンがわかれば読めるんだ。
そんなことを今になって知りました。
魅力的な宴会↓
この席での中野信子さんの発言。
中野:磯田さんは、一次資料読めるからなあ、それ強いですよね。
中野:磯田さんの特徴は、文献的な知識や無機質なデータから
人の振る舞いを生き生きとよみがえらせるところ。
そういうところが、人より発達している感じ。
さすがいいこと言うなあと思います。
一次資料を読むためには勉強が必要だけど、
データから、人の振る舞いを生き生きとよみがえらせることは、
自分でもできそうな気がします。面白そうと思えるから、きっとできる。
機会あるごとにやっていきたいと思います。
ラスト↓
古文書を読み解いて、それを活字にしている場面での
磯田さんのつぶやきです。
こうやって思うのですね。
でも、テレビの聞き書きも、似た感覚かもしれません。
一生懸命に聞いて、パソコンに打ち込みのは時間もかかりますが、
やめられません。共通点を感じました。
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