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2017年2月 4日 (土)

ハッブルのこと その7/渦巻き星雲回転説

  

今日は2月4日。

  

久々ハッブルのことをまとめたいと思います。

昨年11月24日放映「コズミックフロント NEXT 宇宙の革命児!

エドウィン・ハッブル」の聞き書きが中心です。

  

ヴァン・マーネンの渦巻き星雲は

回転しているという説についてです。

1月29日の投稿で書いた聞き書きの続きです。

ナレーター:(ヴァン・)マーネンは、観測データから、

  渦巻きは回転していると主張します。

  計算では、およそ9万年で1周するペースです。

Photo   

  もし渦巻きが小さいものならば、問題は生じません。

  しかし、カーチスが主張するように、

  天の川銀河ぐらい大きいものだったら、外側の移動距離は、

  とてつもなく長くなります。

  たとえ光のスピードで回転したとしても、

  9万年で3分の1しか移動できません。

Photo_2   

  だから渦巻きは、天の川銀河よりはるかに小さく、

  近くにあるものだと考えたのです。

家政則:両方ともそれぞれ自分の説の根拠、

  それぞれ正しいんです。

  正しい根拠を言っているんですけど、

  結局、決着がつかなかったのは、

  渦巻き星雲の距離をきちんと測る方法がなかったので、

  決着がつかなかったんですね。

Photo_4

  その様子をハッブルは聞いて見ていて、

  渦巻き星雲の距離を測れれば、

  この論争に決着がつくということを

  彼は認識していたんですね。

Photo_5

突然出てきた家正則さん。

次の本の著者です。

51yzw4t8k5l__sx306_bo1204203200_ (岩波ジュニア文庫/2016年)

昨年出版された本です。

この本、インフルエンザで通った病院の待合室とか、

病床で読み切った本です。

この本を書いた人が、番組にも出ていました。

  

  

渦巻き星雲の回転って、スケールの大きな話でしょ。

回転していたとして、

回転は、中心がゆっくりでも、

だんだん外周に向かうにしたがって、

スピードは速くなっていく。

でも、渦巻き星雲が巨大だと考えると、

外周の距離がものすごく大きくなってしまう。

そのため、光速でも9万年で3分の1の距離しか進めない。

光速以上のものすごい速さで

回転しているわけがないというわけです。

  

番組の説明がすごくよくわかったけど、

スケールのでかさに驚かされました。

このようなことを100年前に考えていた人たちがいたのですね。

面白い。

つづく

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