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2017年1月 5日 (木)

「凱風快晴」はどこから描かれた富士山か?

  

今日は1月5日。

  

今日もシングルタスクで行こう!

  

山のお師匠さんであるNさんの年賀状に、

「6月に富士山を登りましょう」と書いてありました。

6月の富士山。未知です。

新年早々、富士山での滑落死のニュースが続きました。

6月の富士山。不安ですけど、興味もあります。

登れるものなら登りたい。6月の富士山。

  

  

昨年の4月16日に放映された「美の巨人たち 葛飾北斎 

『冨嶽三十六景 山下白雨』」を見ました。

その番組で印象に残ったことを書きとめます。

  

Rimg2183

↑人気のあった「冨嶽三十六景」の中で、

特に人気のあった3枚を「三役」と呼んだそうです。

それも富士山が描かれています。

そのうちの1枚が「神奈川沖波裏」↓  

Rimg2184   

そしてこの2枚↓

Rimg2188  

2枚とも目にしたことがある絵でしたが、

それぞれの絵には名前がありました。

凱風快晴」と「山下白雨」です。

このような名前があるのだと、初めて知りました。

  

この2枚の絵には、地名が入っていません。

葛飾北斎ははたしてどこから見た富士山を描いたのか?

そのことを番組は追究していました。

  

まずは「凱風快晴」です。

ヒントを与えてくれたのはこの人↓

Rimg2191

田代博さんです。

  

「赤富士」とも呼ばれるこの絵。

田代さんは朝日で赤く染まることから山梨県側だと

まずは推理していました。

Rimg2192  

次の視点は、山頂がほぼ平らに見える場所。

Rimg2193

さらに、稜線の勾配が右の方がきつく見える場所。

Rimg2194   

これらの視点から、田代さんは、

北斎が見た場所を三ツ峠と予想しました。

Rimg2195   

おお懐かしい。

まだブログを始めていない12~3年前に登った山です。

  

そこからの富士山の写真と「凱風快晴」を並べました。

Rimg2196   

形が違います。

「凱風快晴」の方が、とんがっています。

田代さんは、北斎が富士山の高さを誇張して描いたと言っています。

Rimg2199

田代さんはコンピュータ上で、

実際の富士山の高さを2倍にしてみました↓

Rimg2197  

とんがった富士山ができました。

これを「凱風快晴」と重ねました。

Rimg2198   

ほぼピッタリ。

  

結局、北斎は三ツ峠付近から見た富士山を

描いたという結論になりました。

なるほど。

  

葛飾北斎は、想像で描いたのではなくて、

実際に富士山を見て描いたのだと知りました。

こうやって視点を見つけて追究したら結果が出るくらい

正確に描いていました。これが意外でした。

  

次は「山下白雨」です。次の投稿で書きます。

 

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