「英雄たちの選択 徳川慶勝」その1 人間関係において安全策
今日は1月8日。
3連休とはいえ、やりたいこと、やらなければならないことが
盛り沢山。もう2日目も晩になってしまった!
明日は早朝から山登りに向かう予定。
安気に行くためには、今晩もう少し頑張る。
とはいえ、やらねばならないことを後回しにして、
やりたいことを一つ片付けます。
昨年10月13日に放映された番組
「英雄たちの選択 明治維新 知られざるデザイナー
~尾張藩主 徳川慶勝~」より。
「慶勝」は「よしかつ」と読みます。
知らなかった人物です。
どのような人かなと思って見ました。
予想以上に勉強になりましたが、
時間がなくて全てを書きとめられません。
それが悔しいけど、最低限書きとめます。
ああ、もっと自分に時間を下さい・・・・贅沢ですね。反省。
自分は恵まれていると感謝しないと。
番組冒頭、磯田道史さんの語りが炸裂します。
聞き書きします。
磯田:明治維新にひとつポイントがありましてね、
尾張名古屋を新政府軍が通過できるかどうかは、
極めて重要でした。実は。
何故かと言うと、徳川家康はさすがの男で、
「濃尾の壁」って言うのを作っているわけですよ。
幕府の防壁。
具体的に言ったら、彦根、大垣、桑名、名古屋っていう、
強力な藩を置いて、西から攻められるのをバリヤしていたんです。
一番大きいのが尾張藩。
そこをちゃんと新政府軍が、
革命軍が通過できるかどうかが重要で、
そのキーマンが彼!(慶勝)
個人的に言うとね、面白くてね(彼は)写真ファンなんです。
「写真大名」って呼ばれることもある。
西洋伝来の当時の最新技術にはまって、
写真をバシバシ撮っているこの大名がですよ、
キーマンですね、実は。
以上です。これだけのことを早口でぼんぼん言ってしまう。
すごい人です。
ゲストの言葉を聞き書きします。
中野:ルサンチマン(怨恨・復讐の気持ち)を残さないというのを
(慶勝は)大事にした。
人の機微がよくわかる人だと、
ある程度恨みを残したとしても、
何とかやりようがあると考えるんですね。
でも慶勝さんは思わない。思えないんです。
できるだけ人間関係においては安全策をとろうとする。
そうなるとやっぱりなるべく温和で平和的に処理できるような
方策を取ろうとすると予想できる。
慶勝さんに、自分との共通点を感じます。
他の場面でもいくつかありました。
「人間関係においては安全策」は自分にはあるなあ。
人間関係においてどうにかなるなんて、なかなか思えない。
今回のケースを見て、それは根本的な正確であって、
直しようがないことなのだと思いました。
「嫌われることがいやなのか」と言われると、気分悪し。
一度壊れても人間関係はどうにかなると思えない性格なのだから、
いくら手間がかかっても安全策をとる、そういう性格なのだと、
少し前向きに自分を評価しようと思いました。
中野:(慶勝は)自然科学の研究者に向いた人。
よくぞこの時代に政治にやられたなあと思います。
言われたことをきちんとやらないと気が済まない。
コレクターのような面がある。
原理原則に忠実である。
”適当に”がこの人にはやれない。
これらのことから、中野さんは、慶勝さんのことを、
自然科学の研究者に向いた人と評していました。
ここでも自分は慶勝さんに共通点を感じます。
自分も研究者タイプだと自覚しています。
リーダータイプではないと自覚しています。
リーダーシップがとれない自分が嫌だと思う時がありますが、
それでもいいんだよと慶勝さんに言われているように思いました。
こうやって、自分には不向きなこと、
自分はこういうことが向いているんだと気づき、
割り切って、向いていることに行動を絞っていくのも、
年を取っていく時に必要なことなのでしょう。
(つづく)
コメント