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2016年8月 7日 (日)

「キャプテンシー」からの引用/運をつかむには準備

 

今日は8月7日。

  

「キャプテンシー」(鳥谷敬著/角川新書)より。

  

バッティングにしろ、守備にしろ、チームが苦しい場面で

打順が回ってきたり、打球が飛んできたりしたときに、

どんなプレーができるかで、その選手の価値が決まる。

僕はそう考えている。

不思議なもので、そういう場面で出番が回ってくる選手と

回ってこない選手がいる。

それは運なのかもしれないけれど、

その運をしっかりつかめる選手がいい選手なのは間違いない。

(中略)

運をつかめる人とつかみそこなう人の違いがどこにあるのか、

はっきりわからないのだが、ひとつだけ言えるのは、こういうことだ。

「運を味方にするためには、しっかりした準備が必要だ」

練習のときももちろんだが、試合をベンチから見ているときも、

ただ漫然と過ごしているのか、

それともいつ出番が回ってきてもいいように、

しっかり考えながら準備をしているのかで、

結果はずいぶん変わってくるに違いない。

僕はそう思うのだ。 (109~110p)

  

教師だって準備が必要。

実力を高めておきたいと、いい年になっても思います。

鳥谷選手はこうも言っています。  

  

「いま自分に運が来ている」なんて、

そのときは誰も気がついていないのではないか。

あとから振り返って、

「ああ、あのときは運がよかったんだな」とわかるものだと思う。

(110p)

  

その時その時を全力でやるのがいいんですよね。

後悔しないように。

 

「もし自分が打てなくても、きっと次のバッターが何とかしてくれる」

たとえ自分が凡退しても、次のバッターがヒットを打てば、

チームは勝てる。

その代わり、人がダメだったときは、

「自分がなんとかしよう」と奮い立つ。

僕はいつもそう考えているし、

それが団体競技としてのいいところでもあると思う。

シーズンは長い。

いいときもあれば、悪いときもある。

悪いときは「なんとかしなきゃいけない」と気持ちばかり焦って、

自分を追い込みがちだ。

でもそうなってはかえって泥沼にはまっていく。

ひとりで何でも背負いこまず、ダメなときはほかの人にまかせて、

そのぶん、自分がいいときはフォローすればいい。

僕はそう考えている。 (114p)

  

「なんとかしなきゃいけない」と追い込みがちの自分にとっては、

大事な言葉です。

自分がやれるときは人のためにも頑張る。

時、人は力を発揮できると思います。

  

次の考え方もいいなと思いました。

  

「プレッシャーは人から与えられるものではないし、

状況が強いるものではない。自分自身が勝手につくっているんだ」

思うのだが、自分がプレッシャーだと感じているほど、

周囲は気にしていないのではないだろうか。

もちろん、そのとき打てなければ非難される。

罵倒されることもある。

でも1年も経てば、あのときはどうだったかなんて、誰も憶えていない。

妙なたとえだが、発車する電車に駆け込もうとして

急いで階段を駆け上がったら、つまづいてこけてしまったとする。

自分ではすごく恥ずかしいと感じる。

でも、じつは周囲の人たちはそんなに気にしていないはずだ。

こけた姿を見てそのときは笑っても、

次の瞬間にはもう忘れている。

それと一緒で、たとえチャンスで凡退しようと、

自分が思っているほど周囲は気にしない。

僕はそう思って打席に臨んでいる。 (116~117P)

  

そうなんだ、自分が思っているほど、

失敗は周囲は気にしていない。忘れてしまう。

そう思いながら、その場その場頑張ろうというわけです。

みんないろいろあるから、人のことなんか忘れてしまうんだよなあ。

そのことを自覚することでだいぶ行動に思いっ切りができると思う。

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