自分のことのようにボロボロ泣く登坂選手
今日は8月21日。
サイドバーで表示しているブログの一つである
「教材・教具のネタ帳」で
オリンピック4連覇を逸した吉田沙保里選手に関する
新聞記事をずらっと引用していました。
どれもいいことを書いていましたが、
印象に残ったのが、「水と空」(8月20日)の記事です。
「水と空」は長崎新聞のコラムです。
引用します。
無心の女王
イチロー選手は、大リーグ3千本安打まであと少しというところで
快音がやんだ。
無安打が7試合も続いた後に偉業を成し、目を潤ませて言った。
「数字よりも、僕が何かをすることで他人が喜んでくれることが大事だ」
▲自分が喜ぶためではない、と。記録がもたらす歓喜は人にささげ、
自分は歓喜を生むために苦しむ。
それでいい-遠く及ばないところから、あの涙の意味を察する
▲リオ五輪の女子レスリングで、女王の吉田沙保里選手(33)が
53キロ級の4連覇を逃した。
観客席の家族に抱きついて、亡き父さんに「怒られちゃう」と泣き、
心境を聞かれて「ごめんなさい」とわびた
▲連続世界一を16大会にわたり譲らなかった。
金で日本中が歓喜と称賛の嵐、銀で日本中が落胆の渦という、
想像を絶する重圧をしょい込んだ女王だ。
「絶対に金」の一念は、自分を満たすため、
認めさせるためという次元をはるかに超えていただろう
▲前日に48キロ級を制した登坂(とうさか)絵莉選手(22)は
自分のことのようにぼろぼろ泣いていた。
女王の背を追い、追うことを成長の力としてきた一人だ
▲女王にもらった悔し涙を、これさえも力にするに違いない。
「史上最強」の尊称を与えられ、とうとう負けて、
それでも人に与えるもの、
ささげるものの方がはるかに多い無心の人である。(徹)
http://geinoujin-blog.net/blog-entry-8720.html
観客席でボロボロ泣く登坂選手の姿は心に残っていました。
それをこうやって文章で表現してもらい、共感できました。
ありがたい文章でした。
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