20160730報告 赤木和重先生のお話
今日は8月31日。
この夏に教えてもらったことを書きとめておきたいです。
7月30日には、村上公也先生と同じ日に初めて出会った
赤木先生の講演会がありました。
※参考:ここでも道草 11月24日の講座/「嫌なことを我慢する力」は☓(2013年11月30日投稿) ⇐ここで2人の先生に初めて出会いました。
〇「ほめる」こと
・「ほめれば自己肯定感があがる!」「ほめましょう!」
多くの専門家が指摘している。
その一例で、最近ちょくちょく引用する本「自閉症スペクトラム障害」
(平岩幹男著/岩波新書)の文章が引用していた。
・しかし・・・・同じく岩波新書の「幼児期 子どもは世界をどうつかむか」
という本で、岡本夏木先生はこう言っているそうです。
賞罰によって飼いならされ、親に服従して
その言いなりなってゆくのがしつけだとしたら、
幼児期はまさに子どもがおとなに敗北してゆく
屈辱の歴史に他ならないでしょう。
〇さらに岡本先生はこう言っています。
「早起きはつらいけど、自分はできるのだ」
「お手伝いをすることで、お母さんが助けるんだ」
「相手が叩いてきても、自分は叩かない」
「遊びに行きたいけれど、弟の御守をしてやるんだ」
子どもが良いことをした時に、人間的な親(先生)は、
それを形式的に「ほめる」よりも、自分自身が「喜び」ます。
親(先生)が自分の行為を喜んでくれること、
これほどうれしいことはありません。
そして「自分はお母さん(先生)を喜ばすことができる人間なのだ」
という子どもなりの自覚、これこそが
しつけから抜け出し自らの自立性をうちたててゆく、
もっとも大きな拠りどころとなるものなのです。 (50~51p)
〇そして赤木先生はこう書いています。
「ほめる」とは子どもの姿に感動すること
子どもとかかわるなかで、
「こんなことができるなんてスゴイ!」
「その発想、ワンダフル!」
「ホントは謝りたかったんだね。気づかなくてゴメンね」
と子どもに感動することがあります。
感動したとき、大喜びします。
我がことのように大喜びします。
子どもをほったらかしにするぐらい大喜びします。
子どもを直接的にはほめていません。
でも、これこそが最高のほめ言葉だと思うのです。
岡本さんが言われるように、自分が表現したことを、
大人が本気で喜んでくれること。
子どもにとってこれほどうれしいことはありません。
だからこそ、子どもは本気で「自分がいい」と思えるのです。
自分に自信を持つことにつながっていくのです。
※この発想、いいですね。
自然とやっていることもあるけど、見過ごしていることもある。
〇今回の講演会でよく使われていた言葉
「手持ちの能力の全面開花」
・赤木先生はこう書いていました。
自分が全力で表現(express)したことが、
他者にウケる・受け入れられる・受け止められる
他者の心を動かしていく(impress)
そんな他者の姿を見た子どもは、もっともっと表現しようとする。
そのプロセスのなかで、子ども自身が変わっていく。
まだ「手持ちの能力の全面開花」は十分に理解できていない。
9月3日にまた赤木先生の話が聴ける。
この話がまた出てほしい。
講演の中で、村上先生が少しだけ紹介されました。
以上で報告終了。
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