引用「やってはいけない104のこと」/指を使おう
今日は5月4日。
前投稿に引き続き、
「読み書き算数ができる子にするために
やってはいけない104のこと」(立石美津子著/中経出版)
からの引用です。
小学校に入学すると毎日のように新しいことを教わります。
その時、苦労することなく覚える子どももいれば、
何回繰り返しても、ちっとも覚えられない子どももいます。
この差はいったい、何だと思いますか。
「先行体験」という言葉があります。
紙面で習うことを先に実際に体験していることです。
この先行体験をどれだけ幼児期にしているかが、
小学校に行って伸びるか伸びないかの決定打になります。
すぐに理解する子は豊かな先行体験を持っています。
先行体験とは、生活の中での実体験、
どんな家庭環境で育ってきたかです。
算数力は家庭環境によって左右されます。(125p)
【指を使うことを禁止している】
指を使って計算することを禁止してはいけません。
指は無料で、いつでもどこでも使える天然計算機です。
指を使うことによって数量と数を一致させることができます。
(中略)
数字と実物を一致させられる。
これが指を使うことの大切さです。
(131p)
7個のもの数える時、「5の固まりと2で7」と即答できる子、
5の固まりを作れずに1・2・3と数える子がいます。
12個を「10と2で12」とできず1から数える子・・・・
(中略)
固まりで数えるやり方は、(中略)
プリントで習うのではなく
幼児期に床におはじきをまいて「早く数える競争」をやり、
自分で数の固まりを発見する体験をすると
すぐに理解できることです。
どんなに数が大きくなっても躓きません(つまずきません)。
1円玉を1000枚くらい貯めておいて、これをばらまき、
100円玉、10円玉、5円玉に替えて、
いくらあるかを考えさせるのも面白いです。(135p)
【家に温度計をかけていない】
毎日、テレビで天気予報が流れます。
最高気温・最低気温も出ます。
温度計も、もちろん数字の表示されるものではなく、
赤い液が上下する古いタイプのものを
部屋の片隅にかけておきましょう。
毎日、温度計を見て服を選んだり下着を選んだり、
気温を自分の身体で体験できます。(159p)
※これは教室でやっているぞ。
ついでにわが教室の一工夫を紹介しちゃいましょう。
外気温を測るのに、外に温度計をつるしましたが、
直射日光を浴びると、気温は正確に測れません。
そこでこんなミニ百葉箱を作ってみました。
ふだんは教室内につるしておきます。
朝、教室に来た時に、すぐに外につるします。
そして子どもが毎朝外気温を測ったら、
また教室内に戻します。
以上で引用は終了です。
立石さんの本は、納得の内容が多かったです。
できたら講演会に参加して話を聞きたいと思いました。
毎週金曜日に更新されるブログも読んでいきたい。
コメント