「ハロー・ディア・エネミー」そして「砲火」(アンリ・バルビュス著)
今日は9月3日。
2学期は子どもたちの読書への興味を高めたいと、
いろいろやっていきたいと思っています。
そのうちの一手。
2008年4月25日放映の「おはなしのくに ② ハロー・ディア・エネミー」を
見せました。
今は亡き蟹江敬三さん(2014年3月30日没)の名調子。素晴らしい。
影絵も効果的でした。(影絵制作は吉田ユニさん)
原作はこの本。
( グードルン・パウゼバンク著/くもん出版)
この本を買ったはずなのですが、見つかりません。
早く見つけて、子どもたちに読ませたいなあと思っています。
少しは興味を持っているうちに・・・・
この「ハロー・ディア・エネミー」を調べていたら、また興味深いことを知りました。
まずはここを見ました↓
※プルフィの日記 絵本 「ハローディアエネミー」Comments
そこから引用。
(前略)ある時、両方の将軍がいなくなり、
水浴びに川に降りてきたお互いの兵隊たちは、
どちらもただの人間であることに気付く。
やがて、一緒に村をつくって暮らし始める。
いつの世も、お互いの真実を見えないようにさせ、
敵意を煽るのは上のお偉いさんたちで、
庶民はどちらもただの人間同士なのだろう。
アンリ・バルビュスの『砲火』のラストシーンも、
大洪水で泥まみれになった兵隊同士が、
お互いがどちらの側かもわからなくなり、
似たようなことを思うシーンがあったのを思い出した。
この視点は、大事にしたいとあらためて思った。
『砲火』について全く知らなかったので、調べてみました。
同じ方が書いています↓
※プルフィの日記 アンリ・バルビュス『砲火』を読んでComments
今日、アンリ・バルビュスの『砲火』を読み終わった。
これほど鮮烈な感動を文学作品で受けたのは久しぶりだった。
全篇すごいが、特にラストは、本当にすごかった。
多くの人に読まれ、語り継がれるべき、第一次大戦を描いた文学の最高峰と思う。
著者のバルビュスは、実際に志願して最前線に赴き、激戦を戦った人物。
この作品は、その実体験に基づき、負傷して担ぎこまれた病院の中で書かれたそうである。
そのため、一次大戦の兵士たちのリアルな様子が描かれていて、本当に興味深かった。
(中略)
バルビュスの『砲火』は第一次大戦を描いた文学として
一応今でも有名なのかもしれないが、実際に読まれることは今日少ないようである。
多くの人に、きちんと読まれ、語り継がれるべき本だと思う。
最初と最後の文章を引用してみました。
しかし、その間にはたくさんの『砲火』からの引用文と
サイト制作者の文章が埋められています。
読みごたえのある文章でした。
この本のことを、あるいは著者のバルビュスの思いを
少しでも他の人に伝えたいというサイトの制作者の気持ちが
にじみ出ていました。
次のサイトにはこう書いてありました↓
※アンリ・バルビュス 「砲火」 戦争の悲惨・大衆の覚醒――フランスの側からの反戦小説
これは、ドイツの側からの「西部戦線異状なし」に対応する、
フランスの側からの“反戦”小説である。
映画にもなった有名な小説「西部戦線異状なし」(レマルク著)は読みました。
ここまで調べると、『砲火』が読みたくなりました。
地元の図書館にはありませんでした。バルビュスの本は『地獄』のみでした。
注文しよう。
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