今年はオオブタクサ(またはブタクサ)の写真を撮りたい
今日は8月27日。
前投稿にひきつづき、今回も
本「身近な雑草の愉快な生きかた」(稲垣栄洋著/ちくま文庫)より。
花に夢中になっていた時期でも同定できなかったのが、
ブタクサとオオブタクサです。
花粉症の原因になっているこの植物を、
いまだに「これだ」と思って撮影していません。
ここでも道草 秋の花粉症/セイタカアワダチソウではなくてブタクサ(2012年10月22日投稿)
ここでも道草 ブタクサのすぐ近くを歩いていた(2012年11月23日投稿)
花の時期は8月・9月なのでまさに今です。
オオブタクサは1952年に日本に来たと
くわしくわかっている植物だそうです。
その時の入り口は静岡県清水港。
アメリカから輸入した大豆に付着したオオブタクサの種子が
食品加工の工場などから廃棄されたものが発芽して育ち
生息範囲を増やして行ったものと思われているようです。
※参考:自然風の自然風だより 『大豚草』
それでは本から引用します。
雑草の多くは環境に応じて大きさを変化させる能力を持っている。
適した環境ではぐんぐんと大きく育つが、
劣悪な環境では一転して小さな体を作る。
「可塑性」と呼ばれるこの変わり身の早さが雑草の強さである。
同じ種類の雑草でも、
環境が異なるとまったく違う種類に見えることも少なくない。
そんな雑草のなかでもオオブタクサの
サイズを変化させる能力は天下一品である。
オオブタクサは大きくなる草丈は6メートル以上にもなる。
6メートルの雑草というのは驚異的な大きさである。(中略)
条件が悪いとオオブタクサは一転して小さくなる。
さすがのヒマワリもこんなに小さな草丈で
花を咲かせることはできないであろう。 (151~153p)
オオブタクサは小さくても花を咲かせることができるのです。
オオブタクサはキク科の雑草で、タンポポに代表されるように、
虫が花粉を運んでいます。しかしオオブタクサは風媒花です。
その辺りの引用です。
同じキク科でも、オオブタクサは
風によって花粉を運ぶ方法を選んだ変わりものである。
通常、オオブタクサは体は小さく、
その力は他の植物を圧倒している。
そのため、邪魔なものもなく一面に
オオブタクサの群落を作ることができるのである。
そんな状況では、ちまちま虫に花粉を運ばせるよりも、
風で一度に花粉を運んだほうが効率がいい。
最新の進化形を捨て、一見、古くさい方法を選んだ自信こそ、
実力者の証しなのだ。 (155p)
前投稿のタイヌビエ、そして今回のオオブタクサ(またはブタクサ)の
写真を撮りたいね。
6メートルは大きい!
大きな雑草で、あの花のつき方をしていたら、オオブタクサだ。
下調べができつつあるので、今年は撮れそうな気がします。
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