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2015年7月22日 (水)

「タブレットの導入で見えてくるもの」からの引用

 

今日は7月22日。

  

19日の晩は、タブレット端末に関心のある先生たちとの飲み会。

参加者は3人。

本のコピーが配付され、勉強会のような場面もありました。

  

その時のコピーを手元に置きながら、この記事をうっています。

 

「タブレットの導入で見えてくるもの」

近畿大学付属高等学校・中学校 ICT教育推進室室長 乾武司(いぬいたけし)

   

勉強になったので、どんどん引用して、ここに書き留めておきます。

出典は東京書籍の教育情報誌「ニューサポート」です。

  

1人1台のiPad導入

近畿大学付属高等学校・中学校では、

2013年4月に新入生の高校1年生約1000人に対してiPad導入を開始し、

2004年4月には新高校1年生1000人と中学生全員約850人にiPadを持たせ、

現在教職員合わせて約3000台のiPadが常時稼働している。

  

 

驚きの台数です。

先日やっとこさ私が購入したiPadが3000台も稼働している学校!

それだけの台数を導入した理由を2つにまとめていました。

  

  

①新たな文房具として常に生徒の傍らに存在し、

 授業はもちろんそれ以外の場面でも積極的に利活用させるため

②先生のやりたい授業ができる環境を構築するため

  

  

授業以外の場面でも利活用。いいですね、この発想。

授業はきかっけであって、それ以外の時にiPadを使って、生活を充実させる。

その可能性があるタブレット端末だと思います。

②の発想も参考になりました。

iPad主体ではなく、あくまでも教師が主体であって、

教師には「やりたい授業」があるのが前提で、

iPadは可能性を広げてくれる道具の発想です。

よく練られた①②だと思いました。

  

  

本校の導入形態は、生徒個人に購入代金を納めてもらい、

学校で一括購入し、設定や初期アプリのインストールなどを行ったのちに、

生徒各自に配付する形式を採用している。

生徒の所有物とすることで、常に生徒の手元に端末が存在することになり、

教材や情報の配信の自由度が高まるとともに、

充電や機器の管理から学校が解放されるメリットがある。

購入台数が膨大になる本校では、これ以外の導入方法は考えられなかった。

  

  

タブレット端末に教職員集団がまだまだ慣れていない、

あるいはタブレット端末を使った指導方法がこれから構築されるであろう状況での

1人1台導入は、ハードルが高い印象があります。

1人1台のメリットには納得ですが、踏み切るは勇気がいるなあと思いました。

 

 

しかし、次のような発想をしていけば、その購入費は、決して高くないと思えます。

  

  

生徒の相棒としてのタブレット

生徒たちが学習していくためには、教科書、参考書、

問題集、さらには学校から配付される非常に多くの紙資料が必要である。

これらの学習に必要なアイテムを全てデジタル化しデータベース化することで、

鉛筆とノートとタブレットがあれば、どこでもフルスペックな学習をつくりたいと

考えている。

(中略)

生徒は各自自分の端末を常に手元に持っているため、

提供する教材を紙に限定する必要がなくなった。

そのため、動画やWebページのリンクを配信することも可能になっており、

多様な教材を選択することができるようになった。

現在、文集・作品集・学級新聞などの発行は多くがデジタルで配信され、

配付の手間が大幅に簡便化された。

  

  

1人1台の大きなメリットだと思います。

必要最低限度の紙資料で済ませることは、画期的なことだと思います。

当たり前に膨大な数を配布してきた紙資料が、無駄なことに一気になってしまいます。

「フルスペック」の意味は、「物事を行う上で、必要とされる要件をすべて満たしていること」

full specificationを元にした和製英語だそうです。

和製英語とは、英語だと思い込んでた言葉が、実は日本で生まれた英語っぽい言葉。

和製英語はちょっと低めの評価をされやすいのですが、なかなか恰好がいい言葉です。

私はこの引用文で、「タブレット端末」と「フルスペック」が関連付けられました。

(次の投稿につづく)

 

コメント

タブレット端末が学習者のフルスペックであることの意味がよく分かります。紙媒体で学習者に届けるコストも大分減ると思います。近大付属では,初期投資は別にして,運用上のコスト比較は公表していないのかな。ここ十年教科書等の文科省が発行する書籍の紙質のよ過ぎると感じています。製紙会社支援かなと疑いをもってしまいますが,近大付属のような環境が広まれば紙の需要はさらに減るのでしょうね。あさはかかな?

おはようございます。
近い将来、タブレット端末にいろいろなものが入っていて、
紙媒体がぐっと減ることになると思います。
ただメールの受信ボックスのように、未読既読がひと目でわかるようになっていて欲しいです。

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