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2015年6月16日 (火)

腸内細菌3.「腸内フローラ」聞き書き3.肥満にならない腸内細菌

  

今日は6月16日。

   

13日の投稿の続きで、2月22日放映の

「NHKスペシャル 腸内フローラ解明!驚異の最近パワー」

からの聞き書きです。

  

   

ナレーター:

腸内細菌が全身に影響を与える。

それを世界に知らしめたのは、肥満に関するある研究でした。

発表したのは、ジェフリー・ゴードン博士。(ワシントン大学 医師 生物学者)

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腸内細菌の研究で、世界のトップを走る科学者です。

博士は大胆な実験を行いました。

  

ゴードン博士

これはマウスの隔離装置です。

この中は外の世界とは完全に引き離されていて、

細菌一匹たりとも入れないようになっています。

  

  

ナレーター:

この装置を使って完全に無菌状態で育てたマウスに、

あることをして、特別なマウスを作りました。

  

  

助手:

人間の腸内細菌を移植したマウスです。

この子のお腹には、肥満の人の腸内細菌が入っています。

  

  

ナレーター:

研究では、肥満の人とやせている人の腸内細菌をマウスに移植。

そしてエサや運動量など、同じ条件で育てます。

すると驚きの結果が現れました。

脂肪の量の変化です。

やせた人の腸内細菌を与えたマウスは変化なし。

ところが肥満の人の腸内細菌を与えたマウスは、

どんどん脂肪が増え、太ってしまったのです。

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ゴードン博士:

何度やっても、結果は同じでした。

肥満の人の腸内細菌をもらったマウスは、太るのです。

肥満の人の腸内では、ある種の細菌が少ないことがわかりました。

それが問題だったのです。

  

ナレーター:

肥満の人の腸内で、少なくなっていたのは、バクテロイデスなどの菌。

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こうした菌に、肥満を防ぐ働きがあったのです。

いったいどうやって?

 

腸内細菌は、私たちが食べたものを分解し、それを栄養にして生きています。

その時、腸内細菌は、さまざまな物質を出します。

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腸内細菌が出す物質が、

私たちの体に重要な働きをしていることがわかってきました。

  

バクテロイデスが出すのは、短鎖脂肪酸。

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これが肥満を防ぎます。

その仕組みです。

もともと肥満は、脂肪細胞が脂肪を取り込むことで起こります。

血管を流れる脂肪を取り込み続け、どんどん肥大化することで、

太ってしまうのです。

バクテロイデスが出した短鎖脂肪酸が腸から吸収され、血管に入ります。

全身にはりめぐらされた血管を通して、体のすみずみまで運ばれていきます。

短鎖脂肪酸が、脂肪細胞に働きかけると、脂肪の取り込みが止まります。

余分な脂肪の蓄積を抑え、肥満を防ぐのです。

  

短鎖脂肪酸には、もう一つ別の役割があります。

筋肉などに作用し、脂肪を燃やす働きです。

脂肪の蓄積を減らし、消費を増やす。

全身のエネルギーのコントロールを、腸内細菌が行っていたのです。

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短鎖脂肪酸以外にも、腸内細菌が出す物質が、

数多く発見し始めています。

そうした物質が、さまざまな効果をもたらしていることがわかってきました。

「薄毛予防」「肥満予防」「老化防止」「糖尿病予防」

「アレルギー予防」「貧血予防」「血栓予防」

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「老化の予防」もそのひとつ。

  

肥満の秘密というか、肥満にならない秘密がわかった・・のかな?

食べても太らない人は、

そういう体質なんだと思っていましたが、

その体質というのが、その人の持つ腸内細菌を種類・量だったわけです。

   

老化防止については、また後日。

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