腸内細菌6.「腸内フローラ」聞き書き5.食物繊維はやっぱりいい
今日は6月23日。
沖縄慰霊の日。
6月17日の続きで、2月22日放映の
「NHKスペシャル 腸内フローラ解明!驚異の最近パワー」
からの聞き書きです。
井ノ原:
まずは肥満についてなんですけども・・・
伊藤裕さん(慶應義塾大学 教授):
肥満っていうのは、どうしても食べ過ぎの問題と、
それから運動不足という生活習慣の乱れというのが大きいんですけども、
最近はこの腸内細菌が、非常に注目され、大切なものだとわかってきましたね。
我々と腸内細菌は一緒に住んでいるわけです。
で、食べたものを一緒にシェアしているわけですね。
ものが入ってきますと、腸内細菌がまずはそれを消化して、
先ほどの短鎖脂肪酸みたいなものをいっぱい作ってくるわけですね。
ああいうものがあるから、我々は太らずにおれる。
パパイア鈴木:
なんでしたっけ、あの・・バクテロイデス・・
他のメンバー:
あ、あった、あった。
(パパイア鈴木さんの腸内にもバクテロイデス存在)
伊藤裕教授:
まずはバクテロイデスがいたのはめでたいお話かと思います。
でも実際にはその数がどれだけあるかというのが大事で、
たくさん種類があって、その数が多い、バラエティを持っているというのが
非常に大事なんですね。
パパイア鈴木:
バクテロイデスを増やす方法ってあるんですか?
伊藤裕教授:
キーワードは食物繊維なんですね。
なんとなく食物繊維というのは、大事だということは、知っとられると思います。
実は食物繊維というのは、腸内細菌のエサなんですね。
最近、我々は食物繊維を取るのが非常に少なくなっていて、
日本人は基準量に達していないんですね。
で、そうするとエサが減ってくるんで、
腸内細菌は数を増やすことができなくなる。彼らのパワーが落ちるんです。
パパイア鈴木:
でもこういう考え方って大事ですよね。
健康にいいんですよと言われても理解ができないけれども、
彼らにエサを与えるためには、何を食べたらいいんだと言うと、
愛着も湧きますし・・・
伊藤裕教授:
たとえばゴボウですとか、タマネギとか
アスパラガスといったああいう野菜ですね。
それから豆類ですね。
納豆とか大豆とか、ああいったものにも食物繊維がたくさん含まれているので、
是非ともとることをおすすめします。
久保田アナ:
シワをとるというエクオール・・・
大豆を腸内細菌が分解してできるものなんですか。
伊藤裕教授:
そうなんですね。我々はもともと大豆をたくさん食べる民族だったんですね。
ですからエクオールをつくる菌をちゃんと持っている人が多かったんです。
ところが今、大豆を食べる人が少なくなってきて、
せっかくエクオール産生菌を持っていながら、
その恩恵にあんまりあずかれなくなってきている状況なんですね。
パパイア鈴木:
エクオールを産生する菌を持っていない人もいるんですか?
伊藤裕教授:
いるんですね。
宮崎美子:
自分に欠けている菌を摂取して、菌を新しく育てることはできないんですか?
伊藤裕教授:
そういう考え方が、これからはあると思います。
井ノ原:
最近、美魔女とか、いつまでも若々しい人が多いじゃありませんか。
そういう方たちって、腸内環境というか・・・
伊藤裕教授:
なかなか聞けませんけど、彼女たちって、きっと快食快便なんですよ。
エクオールを作る菌をたくさん持っておられる方は、
年齢がいくつになられても、たぶん魅力的なんだと思います。
久保田アナ:
それはもう体質でしょうがないのかなって思っていましたけど・・・・
伊藤裕教授:
そうですね、体質っていうと、我々は常に「遺伝子」と思ってしまうんですね。
だからもう仕方がないんだと思ってしまう。
でも実は、体質は腸内細菌が決めているかもしれないと・・。
久保田アナ:
腸内細菌がいろいろな物質を出して、私たちの健康を保つために
作用していることがわかってきましたけど、
今出てきた「シワ」とか「肥満」の他にも「糖尿病」とか「ガン」とか
「アレルギー」とか・・・・
井ノ原:
今、腸内フローラが、医学の世界に革命を起こしているそうです。(つづく)
「食物繊維」を食べると、腸内がきれいに掃除されていい。
そんな話をよく聞いてきました。
繊維に腸壁につくカスをこそぎ落とす力があるのだと
勝手に想像していました。
しかし、腸内細菌のエサだったのですね。だから体にいいのです。
今まで抱いていたイメージは崩れました。
納豆を毎朝食べてきたことはいいことだったとあらためて思いました。
納豆は体に良い食べ物としてよく出てきます。すごい食べ物です。
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