20150310報告6/三脚、面白がってくれる他者、小学校では習わない漢字
今日は3月19日。明日は卒業式。
16日のつづき。
3月10日に学者参観授業に参加するにあたり、
頑張って購入したのが「三脚」です。
ずっと買おうと思いつつも、引き伸ばしてきたもの。
この授業の参加を機会に、踏ん切りました。
3月10日の参観授業もしっかり録画しました。
その映像を昨晩見直しました。
村上公也先生が、子どもたちに絵本を初めて見せる時が
うまいなあと思いました。
「お利口さんの正直者じゃないと読めない字で書いてる絵本だよ」
「ほらあ」
子どもたちの反応がよかった。
すかさず「読めた~」でした。
この雰囲気は、文章で表現できません。
授業では、絵本を見ながら子どもたちが自由にお話を語るところがあります。
その時に大事なのは、語り手以外の子ども達と、
担任のF先生だと思いました。
「へえ」「ふうん」「面白い」「頑張れ」
という声が飛びかい、時には語っている最中に質問が出ます。
発表者は、その質問にも答えることで加速して、お話は進めていました。
F先生も盛んに相槌を打ちつつ、「~~はこの後どうなっていくのでしょう?」
と話を整理しながら、次を促していました。
カチンコもどんどん使っていました。
お話が終わると、子どもたちは挙手して、順番に感想を言っていきます。
お話に対してのこれらの反応の良さが、
創作意欲をかきたてるのでしょう。
キミヤーズ塾で赤木先生が言っていた「面白がってくれる他者」です。
※ここでも道草 20150228報告8/「面白がってくれる他者」が創発の手助けをする(2015年3月5日投稿)
それを生で見ることができた授業でした。
漢字の出会わせ方も勉強になりました。
こちらが用意した順番で学年の漢字を示すのではなく、
子どもたちの発言の中から漢字を出してきます。
どのような漢字が出てくるかわかりません。
今回は「跳」「猫」「浦」といった漢字が出てきました。
これらは全て小学校では習わない字です。
でも出会わせちゃいます。
このあたりは、枠のない伸び伸びした授業だと思いました。
(もちろん、学年の漢字を教える授業があることが前提です)
やっぱり漢字はドンドンで出会わせて漢字の良さ、楽しさを感じてほしいですね。
子どもたちは、絵本のタイトルを考えていて、
教師が提案したタイトルが長すぎるから、
「漢字にしよう」と言っていました。
漢字慣れした子どもたちだと思いました。
漢字が1字でも意味を表現できる特性を十分知っていました。(つづく)
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