絵本「あなのはなし」を読みました
今日は11月25日。
「もっとおおきなたいほうを」(福音館書店)の二見正直さんの新作を読みました。
「あなのはなし」(ミラン・マラリークさく 間崎ルリ子やく 二見正直え・あな/偕成社)です。
二見さんの「え・あな」という役割が笑えますが、
穴は大事な働きをしているので、「え・あな」なのでしょう。
偕成社のサイトにはこう書いてありました。
編集者からのメッセージの一部を引用します。
穴あき絵本にするにあたり、
どんな穴だったらこのすぐれたお話をより生き生きとさせることができるのか、
二見さんとともに試行錯誤。こんな形になりました。
簡単には生まれなかった穴なのですね。
(最初の穴の形は、靴下2つ”1足分”の形であることに気がつくのに、
少々時間がかかりました。なぜこの形なの?と疑問に思っていました)
靴下の穴が、誰も繕ってくれないから、靴下を飲み込んでしまった。
物語は、こんなスタートです。
もう何でもありのスタートです。
ナンセンス、ばかげた世界に入り込んでいきます。
穴は穴なんです。
それを表現するのに、本当に穴を開けてしまう面白さ。
穴はずっと穴でいつづけて、オオカミに飲み込まれても、穴は穴です。
穴は自分を失いません。強い存在です。
あなが、オオカミの おなかのなかに はいると
オオカミの おなかに、 あなが あいてしまいました。(19p)
オオカミが飲み込む時に、このオチは想像つきました。
やめとけ!と言いたかったです。
そして、その穴は・・・・ちょっとストーリーを書きすぎました。
続きは、本を手に入れて読んでみてください。
ナンセンスでもいいのですが、シュールという表現も当てはまる本かなあと思いました。
現実離れしている+ちょっと怖い面もある みたいな意味がシュールにあると考えると、
そう思います。
ラストの27pには、気になっていたものがちょこっと紹介されていて、
自分としてはホッとさせてもらったページです。
(同時に「そこはどこ?」という疑問を持ちましたが)
28pも良かったです。ハッピーエンドのお話になりました。
またいい本に出会えました。
明日、子どもたちに読み聞かせしよう。(今日は代替休日)
紙芝居もあるようです。
地元の図書館の紙芝居コーナーにあるようですが、
見つけるのが大変そうだ。
でもいつか挑戦しよう。
※参考:ここでも道草 巧みなお話「もっとおおきなたいほうを」(2014年3月13日投稿)
※参考:ここでも道草 3月29日 長和町学者村へ(2014年3月31日投稿)
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