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2014年10月18日 (土)

「教師が無理してタブレット端末を使う必要はない」?その2

   

今日は10月18日。

  

前投稿のつづき。

  

前投稿の続きと言うことで、同じタイトルにしました。
  

「小四教育技術 2014 11月号」(小学館)からです。

東京大学先端科学技術研究センター准教授の近藤武夫さんと、
 

同センター特任助教の平林ルミさんの対談記事でした。  
   
 

その中に、子どもの未来に関する発言があり、気に留まりました。
   
 

近藤さんの発言。

  
  
 

読みに関する課題が大きい子は、
 

紙の教科書に書かれている文語的な長い文章を読んで理解すると言う機会が損なわれ、
 

読む力が育ちにくくなります。
 

読みの力が育たないと、書く力も育たないため、そういう子が、
 

何の配慮もないまま中学生や高校生になると、
 

取り戻すのは非常に困難です。
 

そこで、早期から音声読み上げソフトを使い、
 

耳で聞いて理解できるように支援すれば、

高度な理解につながる可能性があるわけです。(後略)(6p)  
  
 

  

続いて平林さんの発言

 
   
 

実際に、音声読み上げやキー入力を使った子のテスト結果を見ると、
 

理科や社会は知識を問われるので、短期に結果が改善されるケースが見られます。
 

ただ、国語等では、読解の積み上げが必要なため、

短期で改善を図るのは難しいようです。(7p)  
  
  
  

「何の配慮もないまま」という言葉が重いです。

配慮すれば、子どもの能力が伸びるのに、

その機会を与えていなかったら、それを知ったら、教師は愕然とするだろうなあ。
  

「理科」「社会」のある意味、良さも知りました。

次の近藤さんの発言に、また「理科」が出てきます。
  
  

 

私たちが今、「DO‐IT Japan」というプログラムを通じて育てている子どもたちは、

早い子では、小学校三年生くらいからタブレット端末を使っており、

書字に課題がある子どもの中から、

高校受験をする子も出てきました。

読字に課題がある子で、中学校からテクノロジー活用を始めた子ども中には、

当初は「自分は中卒でいい」と言っていたのに、

理科から成績が上がっていき、他教科にも成績が徐々に上がった結果、

「高校に入りたい」と言い出した子がいます。

2012年のことですが、自治体の教育委員会に対し、

保護者と学校側が代読による受験を依頼したところ、

当初は「前例がない」ということでダメだという回答でした。

しかし、最終的にはそれを認める英断がなされ、

その子は代読で受験し、高校に合格しました。(7p)

  

   
学ぶ意欲を高めたことは、その子の可能性を広めたことになります。

どうせ自分には・・・の発想が、もっとできるかも、という発想に変化したと思います。

子どもの未来を明るくしたと思います。
  

タブレットを含む機器の使い方で、

子どもを伸ばせる可能性があると信じて、

この分野の勉強をしていきたいですね。

まずは「魔法のプロジェクト」「DO‐IT Japan」のことを勉強したいなあ。  

  

コメント

私が子どものころ10才でテレビが家に入りました。それまでは近くのお米屋さんにみんな集まってみていました。カラーテレビはその後です。ジャングル大帝の画面で総天然色の字幕が出ると,カラーテレビではどんなふうに見られるのかと想像しました。チャンネル争いから一家に複数台のテレビそしてVTRで時間の制約がなくなりました。タブレットはその全てを集約した形で自らのアクションで効果的な利用が出来る物のように思います。依存症でPTAと生徒会が確認するといった事態もありますが,今後さらに急速に子どもたちにも拡大することでしょう。前向きに取り組みたいです。

まこちゃん、コメントをありがとうございます。
テレビは今はすっかりどの人の生活の中にも
溶け込んでいます。
タブレットはどうなるでしょう?
テレビみたいになるのかな?
そんなことを考えました。

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