村上先生週間2/ローテーションカード
今日は3月4日。
「キミヤーズの教材・教具」(村上公也・赤木和重編著/クリエイツかもがわ)より引用。
村上先生の開発した「ローテーションカード」に関する記述にも、いいものが多い。
一斉指導の「ローテーションカード」では、集団としての営みがあり、
社会的な相互関係が生じる。
共通の一致した最低限の事柄を守らないと、学習が成立しない。
そこには順番があり、ルールがある。
つまり、他の子のカードの時には答えないで、
自分のカードの時だけに、タイミングを合わせて答えなければならない。
しかし、子どもたちにとって、順番などのルールを守ることは、
自分の気持ちも行動もコントロールしなければならないので、
とても難しいことである。
難しいことは、考え過ぎないで、実際にやってみることだ。
こういう時は、子どもたちを信じて、前向きに考えることにする。(22p)
ローテーションカードに限らず、フラッシュカードを複数の子にする時は、
いろいろトラブルが生じます。
なぜぼくが一番じゃないの?という子がいる。
それを答えたかった~という子もいる。
わがままも出るけど、順番だから仕方がないことだと理解させたい。
そのためには体験を増やすことだと思う。
いやなこともあれば、いいこともあり。
そういうものだとわかれば、わがままも減ると思います。
ローテーションカードであっても、いずれは飽きる。
村上先生は、そうなっても、子どものモチベーションを上げるための工夫をします。
ここが村上先生の真骨頂だと思います。
とにかく、子どものその気・やる気を大事にする先生です。
最初の手は、4人でローテーションカードをやる場合、
全員がやり終えるスピードを計測して、少しでも早くできるようにする。
新記録が出るうちはいいが、停滞した場合には、
こっそりローテーションカードを減らして、新記録が出やすくする。
それでも停滞が起こる。
今度はカードの内容を少し難しいものに変更する。
さらに答え方を難しいものにする。
例えば「5」と答えるところを、「ご飯」と答えるようにする。
難しいけど楽しいのである。
こうやって、次から次に工夫をして、子どもの意欲減退を減らしていくのである。
蛍光マーカーで文章をなぞりながら読む「ライン読み」を学級でやっています。
効果あります。すすんで読めます。
しかし、マンネリの影が忍び寄ってきています。
次なる工夫はどうする?
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