「好きなモノ。。。腕時計」5.ブレゲの話
今日は2月11日。
前投稿のつづき。「好きなモノ。。。腕時計」(1月29日放映)より。最終回。
腕時計の発祥の一つの説。
1812年、アブラアン=ルイ・ブルゲが作った金のブレスレットに時計をつけたものが
腕時計の発祥だと言われています。
そのブレゲが作った有名な時計が、
「マリー・アントワネット」と呼ばれる時計です。
番組では、その時計について語られていました。
社会科教師としては、ワクワクするお話でした。
現代の機械式腕時計の仕組みのうち、3/4がブレゲが開発した技術だと言われています。
1747年~1823年に生きた、すでに200年前の人が成し遂げたのです。
「時計の歴史を200年早めたとも云われる」(Wikipedia)
タイムマシーンで過去に戻った未来人では?と疑いたくなります。
フランス王妃マリー・アントワネットは、結婚式の引き出物で時計を配るほどの
時計好きだったそうです。
1783年、彼女は歴史に残る時計の注文をしました。
ブレゲは注文を引き受けて、持てる技術の全てをつぎ込んで、
時計を作り始めました。
しかし6年後、フランス革命が勃発。
マリー・アントワネットは、時計の完成を見ずに断頭台の露と消えました。
ブレゲもフランスを追われ、スイスに亡命。
でも、マリー・アントワネットの約束を果たすべく、執念で製作を続けました。
完成したのは44年後のことでした。
44年!驚きの年数です。
(実はブレゲは4年前に死んでいて、最後は弟子が完成させました)
2004年、ブレゲの創設したブレゲ社の手によって、この時計はよみがえりました。
美しい!
200年前に、こんな素晴らしい時計ができたのですね。
ナレーターはこう表現していました。
クリスタルガラスの文字盤、その向こうに複雑機構の美が重なります。
直径6、3cm。この小さな世界の中で、823の部品が相互に組み合わさり、
ひとつの時計となっています。
人が生み出した知恵と技。その一つの頂点がここにあります。
この時計は世紀を越えて、語り継がれます。
いいこと言いますね。
ブレゲが作った本物は、イスラエルの美術館に存在しました。
1983年にその時計は盗まれてしまいます。
20年間ほど行方知れずの時になった時に、
再現しようということになって、できあがったのが上の写真の時計です。
本物はその後2007年に発見されたようです。
今回調べていて、次のサイトにも出会いました。
※ガイアチャンネル 時の歴史Ⅰ ~ブレゲとマリーアントワネット~
読んでいて楽しくなるような書き方と知識量。
良かったら読んでみてください。
以上、腕時計に興味をもち、さらにはG-SHOCKを買う決心をさせてくれた
番組「好きなモノ。。。腕時計」の内容(一部)紹介でした。
これからな「時計」「腕時計」でも、私のアンテナは反応することでしょう。
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