「『やる気脳』を育てる」からの引用 その2
今日は6月30日。6月最終日。
前投稿のつづきで、
「子どもの脳がぐんぐん育つ『やる気脳』を育てる」(澤口俊之著/小学館)
からの引用です。
この本の主役「HQ」が出てきます。
人間性知能HQとは、具体的には、人間的な社会生活、結婚生活、
子育て、孫育てなどを適切に行うために進化した知能です。
そして、「未来志向的行動力」と「社会関係力」というふたつの主な要素を持ちます。
このふたつは、「人間らしい人生」にとってとても重要なものです。
「社会関係力」とは、社会的な人間関係、対応力などの、
対外的な調整力全般をさすと考えてください。
とくに重要なのは、他人を思いやったり助けたりする利他性と協調性です。 (17p)
HQがよく発達した人の特徴を具体的にあげると、
◆目的を持ち、未来志向的で計画的
◆頭(地頭)がよく、問題解決能力が高い
◆個性的で、独創的
◆理性的で、協調的、利他主義
◆説得や交渉がうまい
◆優しくて、思いやりがある
◆人間性が豊かで、社会的に成功している
◆良好な恋愛や結婚ができている
◆病気にかかりにくく、長生きする
などです。 (19p)
一方、HQが発達不全な人の特徴は、
◆無計画で、刹那(せつな)的
◆勉強はできても頭(地頭)が悪い
◆状況依存的で、指示待ち人間、人の真似ばかりする
◆衝動的で、自分勝手。利己主義。
◆他人の心や痛みがよく分からない
◆人間性に乏しく、社会的に失敗している
◆恋愛がうまくいかず、結婚できても失敗する可能性が高い
◆統合失調症、各種人格障害になりやすい
◆うつ病、各種不安神経症になりやすい
などです。 (20p)
このように具体的にみると、HQが人生にとって、人間的な社会生活にとって、
最重要な知能であることがお分かりいただけたと思います。(中略)
私は、HQ育成を目指さない教育は、間違っていると考えています。
さらに言わせていただくと、「学力」を伸ばすことだけを目的とした教育は
明確な間違いです。 (21p)
「学力」だけでなくHQを伸ばす教育。
その具体的な方法が、この本には書いてあります。
前投稿に書いたワーキングメモリーを鍛えるのもひとつの方法。
まだまだ引用したい文がたくさんあります。(つづく)
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