映画「ブラインドサイト」1.・・・チベットでの盲目の人
今日は4月29日。
3月27日放映の映画「ブラインドサイト~小さな登山者たち~」(2006年)を見ました。
こんな人たちもいるのかと知ったり、
自分の常識とは違う考え方に触れたり、
どっちがよかったのだろうと悩んだりもした心動かされた映画でした。
舞台はチベット。
盲目の少年少女がエベレストの隣の標高7000mのラクパリ登頂を目指す話。
チベットでは盲目の人たちはどう思われているか。
それがわかるシーンが、映画で何度か出てきます。
その一つ。
ゲンゼンという盲目の男の子。17歳。
彼の母親が言います。
(ゲンゼンの母親)
「失明は蛇の呪いのせい。蛇の精を怒らせたからよ。
近所で一番頭がよかったのに、こうなるなんて。
賢かった子が、こんな役立たずに。
家族で苦しんだわ。
盲人は一人前とは見なされない。
家族もさげすまれ、人前にも出られなかった。
4年間、息子は家にこもりきりで泣いてばかりいた。
この子が学校に行って、本当に助かったわ。」
(ゲンゼン)
「頂上まで行けたら、本当にうれしい。
絶対に登ってやろうと思っています。
何でもできるところを見せたいです」
チベットでは、盲目の人に対して冷たい。
盲目の人も、盲目の人の家族もさげすまされます。
それだけに、ゲンゼンの頂上への意欲の強さを感じます。
ゲンゼンの母親が湯を沸かすところ。
太陽光を使っての湯沸しです。
ガスや電気の配備が十分ではないことが考えられます。
母親が言っています。
「この子が学校に行って、本当に助かったわ」
その学校については、次の投稿で。
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