修学旅行3 知足の蹲踞(つくばい)
今日は10月10日。
かつてこの日が「体育の日」であった頃、
指導していた部活動の大会が必ずあって、
10年間は休みではありませんでした。
今日は休み。この日の休みは特別な気持ちです。
竜安寺に面白いものがありました。
知足の蹲踞(つくばい)です。
※【つくばい】=茶室の庭先に低く据え付けた手水(ちょうず)鉢
中心の口を共有すれば、
「吾れ唯足ることを知る」となり、
「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を図案化したもの。
この格言の意味が今一つわかりません。
どこかにいい説明がないかさがしました。
この説明が良かったです。
※「しこたまらいふ」http://blog.goo.ne.jp/q7yachan/c/8d7c0f6e0d0f75240dbf09e263707a37
足ることを知らない者は、裕福であっても心が貧しい。
足ることを知る人は、貧しくとも心が豊かである。
京都に住んでいたとき、近くに石庭で有名な竜安寺がありました。
そこの蹲踞(つくばい)に書いている文字がこれです。知足ともいいます。
欲というものは、際限がないもので、お金を儲ければもっと儲けたいと思うし、
おいしいものを食べればもっと食べたくなる。
女性にもてればもっともてたいなんて思っちゃいます
まぁ、そうだから小人は努力するんだろうし、いろいろ研究したりもするんですけどね。
でも、どこかで思い切らないと際限がなくなって、
地位や権力、名誉、お酒やバクチや女。。。いろんなものに溺れて人としてのバランスを崩してしまいます。
何が幸せなのかを見極める力がないとダメなんだけどね・・・
「小欲知足」という4字熟語を思い出します。
意味は「欲望が少なく、わずかばかりのことで満足すること」です。
人生、これさえやってたらもう十分、そんな境地になれたらと思います。
このつくばいは水戸光圀公が「大日本史」編纂にあたり寺の協力を得ました。
その礼として寄進したものと伝えられています。
口を中心にして、4つの漢字を上下左右に並べる発想が面白い。
他にはできないかと思ってしまいます。
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