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2010年5月16日 (日)

「明く」について/「埒が明く」「埒が明かない」

前投稿で「開く」「空く」について書きました。

ついでに調べた「明く」について。

   

「明く」の使い方は、

「目が明く」「襟が明く」(開いて見えるといった感じ)

   

「埒(らち)が明く」「埒が明かない」という使い方があります。

」とは何だ?

これについては次のブログが参考になりました。

引用の引用をします。

※「みずがめさんの1日」http://yugao.at.webry.info/200906/article_18.html

  

先日、生活情報誌「リビング京都」に載っていた、

(京都生まれの言葉たち)という見出し。

京都検定一級を持つ、小嶋一郎さんの記事です。

「埒(らち)は馬場の周囲に設けた柵のこと。

賀茂競馬(くらべうま)が終わると 埒があけられ(撤去され)ます。

その日以降、賀茂祭(葵祭)を迎える神事が次々に始まっていくことから、

『埒があく』を道理良く物事が進むさまとして使いました。

今は『埒があかない』、

つまり物事が進まないという表現の方をよく使いますね」(小嶋さん)

    

京都生まれのことわざなんだなと思いました。

「競馬」は「けいば」ではなく「くらべうま」と読むのにもびっくり。

賀茂競馬については次のサイトが参考になりました

※http://homepage3.nifty.com/a_coral/2005ToBiRaSite/KamoKurabeuma/index.html

Dscn9933

   
※競馬の様子。「埒」もうつっています。

     

    

      

「明ける」の形で次のような使い方があります。

「夜が明ける」「年が明ける」「梅雨が明ける」「喪が明ける」

この使い方が、「明ける」らしい使い方だと勝手に思います。

意味は「あるひと続きの時間・期間・状態が終わって、次の時間・期間・状態になる」です。

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「明く」について/「埒が明く」「埒が明かない」を参照しているブログ:

コメント

「埒明け」は、埒を設けている期間が終わる(つまり、埒を取り払う)ことを言います。この「明け」の使い方は、「夜明け」、「忌明け」、「梅雨明け」などと同じ使い方で、それまで続いていたこと(の期間)が終わる事です。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)では4月の半ばに埒を設け、競馬が済めば、(5月6日以降に)埒を取り払います。これが「埒明け」です。賀茂祭(葵祭)は明治以降に新暦(太陽暦)採用にともなって現在の5月15日実施となりましたが、旧暦(太陰暦)時代は「4月の中の酉の日」に行われていました。従いまして、4月中旬に賀茂祭、5月5日に競馬の順だったのです。
従いまして、「埒明け」と賀茂祭は無関係です。賀茂競馬の始めの頃(平安時代)から埒の設定、撤去は毎回くり返されたはずですので、そのたびに、「埒明け」があったのです。
(私は、「賀茂競馬」に関わっている者です。「埒明け」が、賀茂祭とは関係が無く、昔から行われていたことを言いたかったのです。「埒明け」そのものの解説に異論はありませんので、念のため)

埒明けと賀茂祭が無関係。
ありがとうございます。
こうやって知識がしっかり確定していくのがうれしいです。
賀茂の忠顕さん、コメントをありがとうございます。

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