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2010年5月16日 (日)

国分寺・国分尼寺下見3/青丹(あおに)よし

国分尼寺の復元された中門にある連子窓。

それは鮮やかな緑色でした。

   

次の歌は有名です。

青丹(あおに)よし 奈良の都は咲く花の

薫(にお)うがごとく いま盛りなり

800pxheijokyo_05    

    

※平城宮跡にある歌碑   

   

奈良時代の歌人、小野老朝臣(おののおゆあそみ)は、

大宰府にあって都の春をこのように詠いました。

「青丹よし」は、「奈良」にかかる枕詞。

「青丹」は孔雀石の粉末を岩絵具として使う

「岩緑青(いわろくしょう)/マラカイトグリーン」の古名。

当時の奈良の土から多く産出されたことから、

奈良を表す枕詞になったようです。

連子窓の緑は、この「青丹」の色だったのでしょうか。

   

孔雀石の緑は鮮やかです。

Malachite    

    

    

    

     

「青丹」にはもう一つの説があります。

「青」と「丹」に分けて、

「青」は建物の青瓦。「丹」は建物の赤い柱を表すとのこと。

これはこれでわかる。

    

「丹」は赤色を表すのですね。

「丹頂鶴」の「丹」は、頭のいただきの赤い鶴。

「丹花(たんか)」は赤い花。

※参考http://homepage2.nifty.com/ToDo/cate1/suigin1.htm

   

     

中門の連子窓からの発展学習でした。

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