国分寺・国分尼寺下見3/青丹(あおに)よし
国分尼寺の復元された中門にある連子窓。
それは鮮やかな緑色でした。
次の歌は有名です。
青丹(あおに)よし 奈良の都は咲く花の
薫(にお)うがごとく いま盛りなり
※平城宮跡にある歌碑
奈良時代の歌人、小野老朝臣(おののおゆあそみ)は、
大宰府にあって都の春をこのように詠いました。
「青丹よし」は、「奈良」にかかる枕詞。
「青丹」は孔雀石の粉末を岩絵具として使う
「岩緑青(いわろくしょう)/マラカイトグリーン」の古名。
当時の奈良の土から多く産出されたことから、
奈良を表す枕詞になったようです。
連子窓の緑は、この「青丹」の色だったのでしょうか。
孔雀石の緑は鮮やかです。
「青丹」にはもう一つの説があります。
「青」と「丹」に分けて、
「青」は建物の青瓦。「丹」は建物の赤い柱を表すとのこと。
これはこれでわかる。
「丹」は赤色を表すのですね。
「丹頂鶴」の「丹」は、頭のいただきの赤い鶴。
「丹花(たんか)」は赤い花。
※参考http://homepage2.nifty.com/ToDo/cate1/suigin1.htm
中門の連子窓からの発展学習でした。
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