国分寺・国分尼寺下見10/今とは少し違う瓦
国分尼寺の中門の写真です。
ふだん目にする民家の瓦と違います。
前投稿のイラストでわかるように、
軒丸瓦と丸瓦の連続で、屋根に丸い筒が筋状にできあがっています。
今の民家はこの部分がありません。
平瓦と丸瓦を合体させて、
少し平らにしたような桟瓦(さんがわら)が発明されたからです。
江戸時代のことでした。
それぞれの屋根に名前があります。
次のサイトが参考になります。
http://www.people-i.ne.jp/~hillosse/03oni/5zatu2/sansenga.htm
本瓦葺き(ほんがわらぶき)・・・・平瓦と丸瓦による屋根
桟瓦葺き(さんがわらぶき)・・・・桟瓦による屋根
説明を引用します。
江戸時代(延宝2年、1674年)に
近江(滋賀県)三井寺の瓦師西村半兵衛により考案されました。
平瓦と丸瓦を合体し、軽量で安価な一枚瓦を生み出しました。
この簡略葺きの桟瓦に対して、 上述した従来の瓦葺きを本瓦と呼ぶようになりました。
本瓦は寺院や神社に多く用いられますが、 桟瓦は民家を中心に用いられます。
明日から、本瓦葺きか桟瓦葺きか見たりする楽しみが増えました。
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