「虫たちはどこへいくのか」読む
ふと見かけた本で知ったことが、以前の出来事とつながりました。
朝読書の時間に読む本を忘れてきたので、図書室へ。
すっと目に入ってきたのが、下の本。さっそく借りて読みました。
虫たちはどこへいくのか―クロコノマチョウがおしえてくれたこと (地球ふしぎはっけんシリーズ) ポプラ社 2003-04 売り上げランキング : 1060141 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2008年の10月中旬に、クロコノマチョウがわが教室にいました。
その時はすぐ逃がしましたが、次の投稿には写真があります。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/10/post-ff45.html
クロコノマチョウは、翅をとじていると地味なので、
どうにか開いたときに撮影しようと挑戦していました。
あの茶色の翅のクロコノマチョウはメスだったと、この本で知りました。
10月に飛んでいた成虫は、9月頃に生まれた秋型の成虫だそうです。
秋型の成虫には過酷な試練が待っています。
クロコノマチョウは成虫越冬なのだそうです。
どこで成虫は越冬しているのか、本の作者は粘り強く探していました。
そしてモウソウチクの落ち葉を1枚1枚めくっていって発見します。
やがて、モウソウチクの落ち葉の間にクロコノマチョウを発見しました。
よく目をこらしていないと、見おとしてしまいそうな落ち葉そっくりのはねを閉じて、
からだを横にたおしてじっとしていました。
近づいてもまったく動きません。
じっくりと撮影させてもらったあと、手にとって調べてみたらメスでした。
性別を確認してから、またもとの場所にそっともどしておきました。(35p)
まだだれも見たことがないと言われていた越冬中の姿を見た時の模様です。
ワクワクしてきます。
10月に見たあのクロコノマチョウもこうやって越冬したことでしょう。
1年前にツマグロオオヨコバイの越冬中の姿を目撃したことも思い出しました。
次の文も参考になりました。
昆虫は水が凍るほどの気温でも、
からだの細胞を凍らないようにできています。
それはクロコノマチョウもおなじです。
しかし、体が凍らないから死なないというわけではありません。
きびしい条件のなかで、春まで生き残り、
ぶじに目ざめをむかえることができるのは、ほんの一部です。
そのうえ、交尾をし、産卵までとなると、さらにたいへんです。
冬越えは命をかけた戦いですが、その生き残りの仕組みには、いつも感心させられます。(37p)
昨年の冬、田んぼに出かけていって、越冬中の生き物、卵を探しました。
冬の植物の観察もしました。
一段と寒い今年、生き物がどうなっているか。
見てみたいという意欲がフツフツ出てきました。
本の内容が以前のこととつながり、知らなかったことを知りました。
そして寒い中、自然観察をしてみたいという気持ちをもたせてくれました。
4年生の理科は、星空の観察といい、自然観察といい、寒さに負けちゃあいられない!
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